I want to spend the rest of my life with you
「仙台に実は短期出向することになったんだ」

ある日、香織が暗い顔で言った。宮城と東京。新幹線で二時間ほどかかってしまう。遠距離恋愛だ。肇の中に悲しみが込み上げた。しかし、口から出ていったのは裏腹な言葉だ。

「仕事ならしょうがないだろ。仙台にも七夕祭りとか、牛タンとか、伊達政宗とか色々楽しいこともいっぱいあるだろうし。暗い顔すんなよ。お互いに会いに行けばいいだろ」

どこかぶっきらぼうに肇は話してしまった。暗い顔をしている人を優しく励ます方法がわからなかったのだ。言い終えてから、肇の胸がチクチクと痛み出す。

「……うん!そうだね!」

香織は笑った。少し泣いてしまいそうな表情だった。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

Makeup

総文字数/2,776

恋愛(純愛)7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
魅惑の時に酔いしれ溺れていたいの
恐怖探偵団と呪われた願い事

総文字数/24,949

ホラー・オカルト57ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人の言葉は、ただの言葉じゃない。 悲しみ、嬉しさ、様々な感情を届けてしまう。 「言葉が時に呪いとなってしまうこともあるの」 私の言葉は、誰かの呪いになっていないかしら?
The Brave

総文字数/27,666

ファンタジー63ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「独りやったら、絶望しかなかった。でも今はさ、独りとちゃうから」 「家の名に縛られることはないと思うよ。自分で自分の道を切り開かなきゃ、人生を生きる意味がない」 「二人はわたくしにとって、大切な家族です。愛しい二人を放ってはおけませんわ」 「怖いと思うことは別に悪いことじゃねぇ。怖さは自分の身を守るためにある感情だからな。逃げるということも、一つの道だ。立ち向かっていくことだけが、正しいわけじゃない」 「守ってあげられなくて、ごめんね。勇気がなくて、本当にごめんなさい」 「こっちのことより自分を大事にしなよ〜?自分自身が壊れちゃったら意味ないよ〜」 独りじゃない。だから、戦える。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop