愛しいひと――く ち な し身代わりの恋(番外編)



 いつものように、惰性で入った寂れたホテル。

 ノブは私と居るときはあまり話さない。

 セックスしてる時以外は、優しくない。きっと。私の事なんて好きじゃないからだ。

……虚しい。

 こんなの正しくない。
 
 でも。

 ノブを他の女に取られるのは絶対にいや。


「ゴムの感触が痛い」

 ちゃんと避妊し続けてくれたノブに、こんなことを言ってみた。

 もう、イク寸前の男に、だ。
< 25 / 60 >

この作品をシェア

pagetop