愛しいひと――く ち な し身代わりの恋(番外編)
とりあえずサークルに入ってはみたものの。

「理、今日、ノブは休み?」

ノブはあんまり顔を出さなかった。

「講義には出てたけど、ま、元々、ラケット振り回してるタイプじゃないもんなぁ、あいつ」


「……そうだね。高校の時は陸上やってた」

「サークルも、女寄せに無理やり先輩に誘われて入ったらしいし。趣味に没頭してるんじゃないかな」

「趣味?」

「アイツ、ああ見えて、造園とかに興味あるんだよ」

「ぞ?」


 ――造園?

イメージ湧かない!

「遊びに来たついでに、俺の親父の仕事をアルバイトで手伝ってる。他にもバイクいじりとか熱中できるものがあるからさ、忙しいんだって」


バイク――?!

ますますカッコいい。


「ね、理」

「ん?」

「私も、家に遊びに行っちゃダメかな?」

「……お前、分かりやすいな」

理には、ノブを好きなことはバレバレだった。
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