さくらのねがい【完】


「サラちゃん、聞いてほしいことがあるの。」


「どーしたの?」




お昼休み、何時もの様に屋上でお昼ご飯を食べる。




「昨日の帰り、明日香ちゃんが校門の前待ってたの」


「え!?ねえなんでそれ早く言ってくれないの!大丈夫だったの!?」





かなり心配していてくれているサラちゃん。




「たまたま慎ちゃんが通りかかって助けてもらったんだけど…」


「私考えていたことがあって、なんで今更私に会いに来たんだろうって。
それに私と話がしたいって言ってたの。だから話してみようと思う。」


「海斗とサラちゃんに反対されるのわかってるけど、
明日香ちゃんのこと解決して、ちゃんと1歩踏み出したいんだ。」



「そっか。本当は大反対だよ。だって咲桜ちゃんのこと傷つけたんだよ。
消えない跡までつけて。だから本当は会ってほしくない。けど、」


「私は咲桜ちゃんの気持ち優先したいから今回は我慢する。」


「ありがとう。サラちゃん。」



サラちゃんは泣きそうな声でそう言った。


いつも私の気持ちに寄り添ってくれて、励ましてくれて、時には怒ってくれて、
感謝してもしきれない程。大切で大好きな親友だなと改めて思った。





「でもさ、連絡先知ってるの?」


「あ…確かに…」




明日香ちゃんの連絡先知らないや…

どうしよう…。きっとサラちゃんも海斗も知らないよね…。




「サラちゃん知らないよね…」


「うん。海斗も知らないと思うよ」


「そうだよね…」



明日香ちゃんと話すにしても連絡手段が無いんじゃ、会って話すこともできない…




「あー!」



明日香ちゃんの連絡先知ってる人、いた。



「ん?」


「いや、なんでもない!」




雄介くん、きっと知ってるけど、
その名前を今だしてしまったらサラちゃんに嫌な思いをさせると思って誤魔化した。




< 103 / 134 >

この作品をシェア

pagetop