さくらのねがい【完】
Side 海斗



「咲桜、母さんが今日一緒にご飯どう?って」



「嬉しいけど、今日叔母さんさんたちと食事に行くことになってるの。
あと今日カウンセリングの日なんだ〜。」


「そうなんだ、残念。また誘う〜。」


「うん、ありがとう。」


「病院まで送るよ。」


「ううん、大丈夫、智くんが迎えにきてくれるの。
今日休みなんだけど提出書類があるからついでにって言ってくれて。」


「そっか。気をつけて。」


「うん、海斗も。」




どうしても一緒に帰りたいオレって…かなり重いな…



「じゃあまた明日!」


「また明日!」



咲桜が先に教室を出る。




「海斗ー。」




部活に行く前のサラちゃんから話しかけられた。




「聞いたよ。昨日のこと。」


「全部聞いた?」


「うん。海斗も反対したでしょ?明日香ちゃんと会うこと。」


「うん、反対した。会ってほしくないけど、
自分のこと大切にしたいから、一歩前に進みたいって。言われちゃったらね…?」


「私たちも我慢しなくちゃね。」と泣きそうな顔。



「サラちゃん最近泣いてばっかりじゃない?」と揶揄うと


「ねー?ほんとだよね〜?」と笑われた。




「みちゃった〜、海斗が女の子泣かせてる〜」といつの間にか慎が隣にいて、


「海斗に泣かされたんだけど〜」とノリよくサラちゃんは返して部活へ向かって行った。








< 104 / 134 >

この作品をシェア

pagetop