さくらのねがい【完】
「ごめ、ん。嬉しすぎて、歯止め効かなくて…、嫌だったよな」
「嫌じゃないよ。でもびっくりした。」
海斗とのキス。
不快感なんて全くなくて、好きな人とのキスってこんなにも幸せで嬉しいと思えるんだ。
「オレ、初めてだから…、こーゆーの。下手でごめん…。」
「ううん、幸せで嬉しいって思える。好きな人となら大丈夫。
ありがとう、私のこと好きになってくれて。」
「それはこっちのセリフ。」
海斗の顔が私に近づいたその時、海斗のスマホが鳴った。
「母さんだ。邪魔された。」と呟きながら着信にでていた。
「なに?うん、隣にいる。はいはーい。」とすぐに電話を終えていた。
「めぐちゃん、ご飯できたって?」
「うん、エスパー?一緒に食べる?」
「ううん、作ったから。また今度。」
「そっか、せっかくイチャイチャできると思ったのに寂しい」
「恥ずかしいね…、なんか、緊張しちゃうかも、海斗の顔みるの。」
「そう?」とまた私にキスをする。
「じゃあ、また明日学校で。朝、迎えに行くから待ってて。絶対避けるなよ?」とあの心地のいい手のひらが私の髪を撫でた。