さくらのねがい【完】
こんなにも幸せでいいのかな
「おはよう」
「おはよう、手、繋ごう。」
「う、ん。」
海斗と手、何度も繋いだことあるけどあの時とは違う。
「はぁ、緊張したー。断られたらどうしようかと思った。」と安堵している海斗。
「私たち何度も手繋いだことあるのにね?
海斗の手があったかくて、ちょっと震えててドキドキしてる。」
「それ言わなくていいよ、かっこわる。」
「かっこいいよ。いつも私のこと引っ張ってくれる。ありがとうございます。」
「調子くるう…」
いつもの通学路を手を繋いで歩くことだけなのに幸せ。
「学校、近くなったら手、離してもいい?」
「やだー。オレの彼女ってアピールしたい。
こんなに可愛くなった咲桜のこと他の男がほっとくわけないし。」
「海斗ってそれ天然でやってるの?可愛いとかサラッと言えちゃうの。」
「天然ってなに?事実だし。」と真面目な顔をしながら言う。
「そこ曲がったら手、離すからね」と離そうとした手は強く握られていて振り解けない。
「海斗っ!」
「このままにしてたら嫌がらせ終わるよ」
「な、なんの話?」
「とぼけるなし、みたよ。」
少し怒っている海斗のことをみたら嘘なんてつけなくて
「嫌がらせだと思ってないから大丈夫だよ。」と答えた。
結局、手は離してもらえなかった。