さくらのねがい【完】
Another

前に進まなくちゃいけない

Side 慎


「大丈夫?失恋?」



サラちゃんこと水瀬から声をかけられた。



「大丈夫じゃないけど大丈夫。
でもどう考えてもオレじゃ足元にも及ばないよ。」


「それはそうだね。海斗は咲桜ちゃんにずーっと寄り添ってきたからね。」


「慰めてくれるのかと思ったらそれかよ〜」


「室井くんだけじゃないよ。
海斗は中学時代からずっとモテるけどどの女の子たちも入れる隙なんてないよ。
あの人はずっと咲桜ちゃんのことだけを考えてる人だから。」


「あの事故が起きる前からずっと口を開けば咲桜がね〜だから。
いつも私に咲桜ちゃんのマウントとってきててほんとムカつく。」


「咲桜ちゃんも高校入ってから物理的には海斗のこと避けてたけど
心は一度も離れたことなかったから。海斗のこといつも気にして目で追って。」



「幸せになってほしい。あんなに辛い思い沢山したんだから。だから邪魔しないでね。」


「うん、それはオレも同じ気持ちだよ。邪魔なんてできないよ。
だってオレが入る隙なんてないんだからねー?」




好きな人が好きな人と結ばれた。悔しいけど、嬉しい。

海斗なら絶対に咲桜のことを幸せにできるし、悔しいけどオレの惨敗。




「慎ちゃんじゃダメだよ。咲桜のこと幸せにできるのは海斗だけ。」



咲希だってこうなること望んでいた。


きっと今頃あっちで大喜びしてるよな。



よし、オレも前に進もう。



「サラちゃん、オレに優しくて可愛くて面白い女の子紹介してー?」


「えー、やだ。ていうかサラちゃんって馴れ馴れしく呼ぶな!」




End🪽
< 123 / 134 >

この作品をシェア

pagetop