さくらのねがい【完】

幼馴染みで先輩で後輩で



「おはよ、咲桜。」


「おはよう、おー、いいね。かっこいい。」


「意外と似合うでしょ。スーツ。」


「似合ってる、入学おめでとう!」


「ありがとう、おまたせしました。」




私は大学2年生、養護教諭を目指して頑張っている。
海斗は1浪して医学部へ合格した。


私たちは別れることなくずっと続いていて、高校を卒業した次の日から私の家で半同棲を始めた。


しばらく1人暮らしだったから朝起きておはようって言える関係が嬉しい。




「1年遅れたけど咲桜とまた同じ学校なの嬉しい。」


「幼稚園からずっと一緒の正真正銘の幼馴染みだね。」


「確かに…!先輩、よろしくおねがいします!」


「後輩、よろしく?」と返すと「おい!」とツッコまれた。




「今日、18時から入学祝いするから集合ってめぐちゃんから」


「了解」


「入学式、めぐちゃんとやすくんと3人で覗きに行くね。」


「うん」




* * *



海斗よりも一足先に大学へ向かった。

入っているサークルの勧誘準備のために。




「咲桜、おはよう」


「おはよう、ゆりちゃん」



ゆりちゃんは大学でできた友達。

同じ手話サークルに入っていてゼミも学部も専攻も同じだからいつも一緒にいる。




「この後入学式、行くの?」


「うん、13時半に海斗のご両親と待ち合わせしてる」


「ほんとに家族ぐるみの仲なんだねー」




海斗とのことをゆりちゃんはもちろん知っている。




「あ!ゆりちゃんのことちゃんと紹介したい!」


「やったー!初めてみる楽しみ〜」





海斗の入学式を覗き見した。


まさか新入生代表の挨拶やるなんて聞いてなかったからびっくりした。




「めぐちゃん、やすくん聞いてた?」


「ううん、聞いてない。」


「咲桜ちゃんも聞いてなかった?」


「うん、びっくり…。いつ練習してたんだろ。」




入学式が終わってサークルの勧誘のお手伝いへ向かう。




「咲桜、おかえり。どうだった?」


「新入生代表挨拶してたんだけど…」


「嘘っ!?首席なの?」


「わかんないけど、そういうことだよね?」


「すご、しかも医学部なんでしょ?」


「うん…ずっと完璧に熟しすぎてて…」




サークル勧誘のお手伝いをしているとあるサークルで捕まっている海斗をみつけた。



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