さくらのねがい【完】

***


「ただいま」


「おかえり」



海斗が私に抱きついた。



「どうしたの」


「ごめん、余裕なくて」


「ん?」


「咲桜の周り男いっぱいいたから心配になる」


「大丈夫だよ。」



抱きしめ返すと「はあ、ださいな。」と落ち込んでいる。



「ださくないよ。ずっとかっこいいよ。」


「ありがと。ゆりちゃん、サラちゃんみたいな子だね。」


「確かに、そうかも?」



「来週、金曜日新歓行ってもい?」


「うん、その日オレも夜出かける。
ごめんね、今まで我慢させて。気にせず行ってよかったのに。」


「ううん、我慢してないよ。
私が勝手にやってたことなんだから海斗気にしないでよ〜」




飲み会の誘い、ずっと断ってきた。
海斗がずっと勉強頑張ってるのに私だけ楽しむのは違うかな?って。
それにまだお酒呑めなくて未成年だし。




「ありがとう、あ!金曜日、女の子いないから安心して。蒼太と慎と一緒。」


「うん。」


「オレばっか不安になってかっこわるいんだけど。咲桜はいつも余裕そう…」


「どこが!海斗ずっとモテてきて、それに天然たらしだし…
平凡な私とは不釣り合いだし…って思っちゃうし。
でも海斗は絶対に私のこと不安にさせるようなことしないし言わないってわかってるから大丈夫!」




私のことを大切にしてくれているの十分伝わっている。

絶対私の嫌がることしないし言わない。信頼関係があるから成り立つ関係。




「やっぱり咲桜って可愛いね」


「なにそれ、」



海斗は私の唇を何度も塞いだ。



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