さくらのねがい【完】



「さっき彼氏いるって知って失恋したんで大丈夫ですよ。」


「それに宮下さん俺のことめちゃめちゃ警戒してるし。
ふたりで違うお店いこって誘ったけど断られたんで!」


「ていうかこんなにかっこいい彼氏なの!?無理勝てない!
すみません、狙おうとして!」




修羅場になりそうなこの雰囲気に耐えきれなくてペラペラとひとりでしゃべった。


宮下さんへの気持ちは呆気なく玉砕。




「咲桜、ごめーん。大丈夫〜?あれ!?海斗くん!?」



「あれ、もしかして修羅場?やっぱり橋本は咲桜のこと狙ってたのか〜。
ごめんね、海斗くん。橋本とふたりきりにしちゃって!あとはふたりでごゆっくり〜。」


「あ、咲桜、先輩に適当に言っとくから大丈夫!また来週!」




ちょうどゆりのが店からでてきて引きずられるように俺は店の中へ戻された。




「無理だったでしょ?」


「そうだね、あんなにかっこいい彼氏いるの知らなかった。」


「かっこいいよね。美男美女、勝てないでしょ?」


「勝てない、ていうか飲み会解禁って言ってたけどなんで?」


「海斗くん、彼氏が浪人してたの。今年合格したから解禁。
でも禁止されてた訳じゃないんだって、勉強毎日頑張ってるのに自分だけ楽しむのは違うって。
そんなの気にするなんて優しいし真面目だよね、ほんと良い子すぎる」


「へー、そうなんだ。」


「うちの医学部だよ、海斗くん。ハイスペ。」


「すご、、、」


「いいよね、お互い尊敬しあって信頼できる関係。
それにあの咲桜の顔みた?海斗くんの話してるときちょー幸せそうなんだもん」




愛おしそうに彼氏とのことを思い出している顔をまた思い浮かべてこの二人の隙にはいることなんてできないと思った。




「ゆりの、合コン可愛い子呼んで」


「はは、まかせて!」


「よし!まだまだ飲むぞ〜!」




End🍀



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