🌸さくらのねがい🌸
「ごめんね、咲桜ちゃん。今までごめんね。」
雄介くんが泣きながら、そう言う。
男の子の涙、初めて見たかもしれない。
「取り返しのつかないことをした。ごめん、ごめんなさい。」
「たくさん傷つけて咲桜ちゃんを壊した。
咲桜ちゃんが壊したんじゃないよ。間違いなく俺らが咲桜ちゃんを壊したんだ。
俺と明日香が、壊した。絶対に咲希はそんなこと望んでいないのに。
咲希が死んだこと全く咲桜ちゃんは悪くないよ。悪いのは全部アイツなんだから。
もう自分を責めないで、って責めさせてしまったのは俺なんだけど…」
「本当に、ごめんなさい」と何度も土下座をして謝る彼。
「最近、夢によく咲希がでてくるんだ。
あの頃みたいにデートして、帰り道に必ず、
“わたしの大切な妹を傷つけるのはもう辞めて”と言われたところで目が覚める。
咲希に全部みられていたんだな。って。
咲桜ちゃん、ほんとうに、ごめんなさい。
一生かけて謝り続けると思う。
許されないのわかってるから、でも謝らせて、今までごめんなさい。」
深く深く彼は涙を流しながらそう私に言った。
「私は雄介くんと明日香ちゃんの苦しそうな顔、
死にそうな顔をみたくなかっただけなの。
私のことを庇ったことで亡くなってしまったかもしれない咲希ちゃんを
失った雄介くんに私が咲希ちゃんの代わりになることで、
雄介くんの寂しさや辛さを埋めれたらいいなと思ってた。
許すとか許さないとかじゃなくて、、、
けど、謝ってくれたこと一生忘れないし、ありがとう。」
「もう気にしなくていいんだよ。
もともと気にすることじゃないよ咲桜ちゃん。」