🌸さくらのねがい🌸


Side 海斗

少し涼しくなったかなと思い日課のランニングに出掛けようと玄関を出ると咲桜と慎の後姿があった。


一緒に帰ったんだ。なんて少し嫉妬してしまった器の小さいオレ。




「あ、海斗だー。」とヘラヘラ話しかけてくる慎。




「家、こっちなの?」


「うん、駅前のマンション。
教室でタカちゃん待ってたんだけど残業になりそうだから先に帰ってって言われて帰ろうとしたら丁度咲桜が居たから。」




「ねえ、海斗。俺告白しちゃった。」


「え?」


「咲桜に好きって言った。傍にいたいっていったけど断られたよ。」




慎が咲桜に好きと言ったと聞いたオレは内心かなり焦っていた。




「あーあ。離れてた時間が長すぎちゃったなー。
海斗、俺もう遠慮しないよ?振られたけどガンガンアピールするし。
アメリカってすげえよ。みんな素直にすぐに気持ち伝えちゃうのストレートに。」



「オレは、咲桜に、、、」



「今が居心地良くて言えない?」



図星だった。


守りたかったのにあの時守れなくて、これからは支えたいのに。

好きと言ってしまったらきっともう幼馴染を辞めることになって傍にいられなくなってしまいそうで。




「臆病だな、オレって…」


「やだー。そんな凹まないでよ。」


「図星だしな。」


「そんな海斗みると調子狂うんだけどー。
でもさ、背中押すようで嫌だけど、俺に比べたら超優位だよ。
だって人生どん底だったとき辛い時にいつも傍にいたのは海斗。
俺が咲桜だったら好きになってるよお前のこと。」




そうだったらいいけど、そううまくはいかないよな。
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