冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい
「ああ、悪いな。せっかくの日曜だから、もっと一緒に過ごせるつもりだったんだが……急遽、関西の方に顔を出さないといけなくなった」
恭司の話を耳にして、美桜は少々残念な気持ちになる。
「いいえ、お忙しいんでしたら仕方がないのかなって」
「この埋め合わせは必ずする」
そうして、恭司が美桜の髪を手櫛で整えた後、頬にかかった髪を耳にかけてやる。
「今度、あんたに渡したいものがあるんだ」
「私にですか?」
「ああ。今日は残念ながら間に合わなかったし……。そうだな。二十四日。どうだ、空いているか?」
今度の二十四日といえば……。
(クリスマスイブ……!)
そんな素敵な日に渡したいものだなんて、いったいぜんたい何なのだろう。
胸がドキドキして嬉しくなってくる。
「あんたの夢が叶うように、俺も協力してやるから」
恭司がこれまでの中でも極上の笑みを浮かべてくれた。
「私の夢?」
「ああ……」
そうして、恭司がポツリと呟いた。
「俺も……よく分からないから、あんたと一緒に考えていけたらって思ってる」
やや抽象的な言い回しだったので、彼が具体的に何を言いたいのかは分からなかったが、美桜のことを喜ばせようとしてくれているのは伝わってきた。
美桜は嬉しそうに微笑んだ。
「……? ありがとうございます、恭司さん」
「いいや、どういたしまして」
恭司がまた嬉しそうに微笑んでくれた。
美桜はなんだか幸せな気持ちになりながらマンションに戻ると、恭司の出張を見送ったのだった。