冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい


 その時、新宮環が抗議をはじめる。

「どないなってるんや! こいつに株を売らん限りはそんなことあるはずがない! 所詮ははったりや! 皆が私を裏切るはずはない!」

 すると、恭司がポツリと呟いた。

「因果応報だ。親父の意向を無視して、社員たちに好き放題振舞ってきたツケだよ。あんたの言いなりになって困った子息たちにちょうど代替わりしてきてるんだ。もうあんたが喚いたところで効果はない」

 新宮環が金切り声を上げる。

「この裏切り者どもが! 後で見とれ!」

 慌てて周囲の人間たちが彼女を抑えはじめた。
 そうして――恭司がマイクで宣言をした。

「新宮家の新たな当主となった御影恭司だ。これからは私の指示に従ってもらう。妻と生まれてくる子どものためにも尽力してもらいたい」

 抱き寄せられた美桜は赤面した。

(まだ子どもも出来ていないのに……私の子どもが新宮家の当主だっていう話だったからなのは分かっているけれど)

 パラパラとどこかから拍手がはじまる。
 次第に波が拡がっていき、いつしか拍出喝采へと変わっていった。
 ――とりあえず一件落着のようだ。

「さて、美桜、帰るぞ」

「はい、恭司さん!」

 そうして、大広間を後にすることになったのだ。

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