冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい
すると、恭司がポツリと呟いた。
「着物……」
美桜は首を傾げながら返事をする。
「もしかして、なんか七五三のお祝いみたいですか?」
「いいや、綺麗だ」
ストレートに褒められると恥ずかしくて仕方がない。
けれども、「綺麗だ」というわりには恭司の機嫌があまり良くない。
「その、この着物、お気に召しませんか?」
幼少期の頃の恭司のことを虐めていた義母のことを思い出してしまうとか、今度はそんな理由なのだろうか?
すると……。
「いいや、そういうわけじゃない。ただ、あんたと順一がお揃いみたいで、なんだか嫌だと思ってな」
そういえば、佳代が順一とペアルックがなんとかかんとか話していた気がする。
「そんな理由で不貞腐れてたんですか?」
「そんな理由って……あんたは気にしないのかもしれないが、俺は自分の飼い猫を好き放題されたみたいで不愉快だ。そういえば、順一に着替えさせられたとかじゃないだろうな?」
どんどん恭司の機嫌が悪くなっていく。
美桜は機嫌をとろうと両手をわたわた動かした。
「自分で着付けたんですよ」
「……自分で着付けられたのは意外だった。それはともかく……お揃いみたいでやっぱり嫌だ」
まるで子どもがダダを捏ねているかのように、なかなか恭司はツンとした態度のままだ。
「お洋服取り上げられたまま出て来ちゃったから、さすがに脱ぐわけにもいきませんし」
美桜がおずおずと話しかけていた、その時。
「ひゃっ……!」
「そうか、その手があったな」
帯留めを解かれると、しゅるりと帯を解かれていく。
「え? え? 恭司さん?」
しゅるしゅると帯を解く音が機内に響き渡る。
「えらくきつく締めてたな」
「ちょっと太っちゃったのかな。なんだかいつもよりも苦しかったです……って、ダメですってば、恭司さんっ……!」
しかしながら、恭司の手は休まらず、美桜の襟を乱してくる。
しばらく攻防を続けていたら、着物が中途半端に乱れてしまい、すっかり開けてしまった。
「き、着物が乱れてしまいました……うう、また着付ける気力が……」
恭司はといえば意気揚々と答えてくる。
「そうか。だったら、後から俺が着付けてやっても良い」
「恭司さん、着物を着付けることができるんですか……んっ」
話の途中、美桜は恭司から唇を奪われてしまった。
かと思うと、彼の片方の手が着物の裾を割り入って侵入してくる。
大きく撫でられると衽から着物が割れて、太腿が露わになった。
かなり大胆な格好になってしまい、美桜の頬がカアッと赤くなる。