冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい
第4章 兄弟が愛した女性
夜の公園のブランコにて。
瞬く星の下、美桜は恭司から優しいキスを施された後、想いを告げられていた。
「俺があんたの世話をずっと見てやるよ」
美桜の心臓の音が鳴りやまない。
(恭司さんが私の世話を? それってどういう意味?)
身体だけの関係のまま過ごしてきたうえに、さんざんペットの猫扱いされてきたせいもあって、彼の言葉の意味を考えあぐねていた。
とはいえ、どうしようもなく――これから先の未来に期待してしまっている自分がいる。
ドキドキが落ち着かなくて仕方がない。
「恭司さん、それって……」
美桜が勇気を出して問いかけようとした、その時。
「にゃお!」
突如、砂場でゴロゴロしていたはずの黒猫ミオがすっくと立ち上がると――はしゃいでどこかに行ってしまった。
あまりにも俊敏な動きで、ちょっとやそっとじゃ追いつけない速さだ。
美桜が慌ててブランコから立ち上がると、恭司もそれにならった。
「ミオのやつ、どこかに行きやがったな」
「恭司さん、私も追いかけます!」
「俺が走った方が速い。あんたはそこで待っていろ。おかしな男にはついていくなよ」
そうして、恭司はミオの後を追い掛けていった。
それにしたって早い。
ミオに負けず劣らず俊敏な動きだ。
しなやかに駆ける姿は、サラサラの黒髪も相まって、まるで黒豹のようにも見えた。
(運動神経も良いんだ。カッコイイ……!)
すっかり見惚れてしまっていたが……美桜は正気に戻ると、頬を膨らませると、毛を逆立てて怒る猫のように腹を立てた。
「恭司さんはすぐ私のことを子ども扱いするんだから」
とはいえ、彼の過去を聞いたばかりだからか、不器用な彼なりの接し方に違いないと、そんな風に思える。
「それにしたって、どこまで行ったのかな、ミオちゃん」
そこそこ広い公園だ。
恭司たちがどこまで追いかけっこしているのかは分からない。
黒猫ミオが敷地内から飛び出ていないかだけが心配だ。
(恭司さんのことだから、きっとミオちゃんに追いついてくれるよね)
出会ってそんなに月日は経っていないが、美桜は恭司のことをすっかり信頼しきっていた。
……せっかくだから、彼を信じて待っていよう。
シンとした公園の中、近くのブランコに腰かけた。
美桜は夜空を眺めはじめる。
「恭司さん、さっきはどういう意味で言ったんだろう?」
先ほどの彼の言葉を反芻するだけで胸がときめく。
『俺があんたの世話をずっと見てやるよ』
恭司は自分の父親のようにはならないと――女性を不幸にはしないと話していた。
だとしたら……。
ドクンドクンドクンドクン。
先ほど彼に触れられた唇にそっと手で触れる。
(恭司さんは私を幸せにしようとしてくれている?)
――どんな風に不幸にしないと考えてくれているのだろうか?
もしも、一人の女性として幸せにしてくれようとしているのなら嬉しいのだが……。
(愛人だったお母様のようにはしないってことだから、もしかしたら……)
教会で彼と腕を組んで過ごす自分の姿をついつい想像してしまう。
都合の良い想像かもしれないけれど、幸せな未来を考えていたら、なんだか幸せだ。
(はやく恭司さんとミオちゃん、帰ってこないかな?)
その時。
砂利を踏む音が聞こえた。
美桜の頭上にサッと影が差す。
「恭司さん……?」
美桜はブランコに座ったまま、人影に向かって声をかけた。
逆光で姿が見えない。
だけど……。
(恭司さんじゃない)
瞬く星の下、美桜は恭司から優しいキスを施された後、想いを告げられていた。
「俺があんたの世話をずっと見てやるよ」
美桜の心臓の音が鳴りやまない。
(恭司さんが私の世話を? それってどういう意味?)
身体だけの関係のまま過ごしてきたうえに、さんざんペットの猫扱いされてきたせいもあって、彼の言葉の意味を考えあぐねていた。
とはいえ、どうしようもなく――これから先の未来に期待してしまっている自分がいる。
ドキドキが落ち着かなくて仕方がない。
「恭司さん、それって……」
美桜が勇気を出して問いかけようとした、その時。
「にゃお!」
突如、砂場でゴロゴロしていたはずの黒猫ミオがすっくと立ち上がると――はしゃいでどこかに行ってしまった。
あまりにも俊敏な動きで、ちょっとやそっとじゃ追いつけない速さだ。
美桜が慌ててブランコから立ち上がると、恭司もそれにならった。
「ミオのやつ、どこかに行きやがったな」
「恭司さん、私も追いかけます!」
「俺が走った方が速い。あんたはそこで待っていろ。おかしな男にはついていくなよ」
そうして、恭司はミオの後を追い掛けていった。
それにしたって早い。
ミオに負けず劣らず俊敏な動きだ。
しなやかに駆ける姿は、サラサラの黒髪も相まって、まるで黒豹のようにも見えた。
(運動神経も良いんだ。カッコイイ……!)
すっかり見惚れてしまっていたが……美桜は正気に戻ると、頬を膨らませると、毛を逆立てて怒る猫のように腹を立てた。
「恭司さんはすぐ私のことを子ども扱いするんだから」
とはいえ、彼の過去を聞いたばかりだからか、不器用な彼なりの接し方に違いないと、そんな風に思える。
「それにしたって、どこまで行ったのかな、ミオちゃん」
そこそこ広い公園だ。
恭司たちがどこまで追いかけっこしているのかは分からない。
黒猫ミオが敷地内から飛び出ていないかだけが心配だ。
(恭司さんのことだから、きっとミオちゃんに追いついてくれるよね)
出会ってそんなに月日は経っていないが、美桜は恭司のことをすっかり信頼しきっていた。
……せっかくだから、彼を信じて待っていよう。
シンとした公園の中、近くのブランコに腰かけた。
美桜は夜空を眺めはじめる。
「恭司さん、さっきはどういう意味で言ったんだろう?」
先ほどの彼の言葉を反芻するだけで胸がときめく。
『俺があんたの世話をずっと見てやるよ』
恭司は自分の父親のようにはならないと――女性を不幸にはしないと話していた。
だとしたら……。
ドクンドクンドクンドクン。
先ほど彼に触れられた唇にそっと手で触れる。
(恭司さんは私を幸せにしようとしてくれている?)
――どんな風に不幸にしないと考えてくれているのだろうか?
もしも、一人の女性として幸せにしてくれようとしているのなら嬉しいのだが……。
(愛人だったお母様のようにはしないってことだから、もしかしたら……)
教会で彼と腕を組んで過ごす自分の姿をついつい想像してしまう。
都合の良い想像かもしれないけれど、幸せな未来を考えていたら、なんだか幸せだ。
(はやく恭司さんとミオちゃん、帰ってこないかな?)
その時。
砂利を踏む音が聞こえた。
美桜の頭上にサッと影が差す。
「恭司さん……?」
美桜はブランコに座ったまま、人影に向かって声をかけた。
逆光で姿が見えない。
だけど……。
(恭司さんじゃない)