冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい
土曜の間中、二人はベッドの上で過ごした。
迎えた日曜日の朝方。
恭司のマンションのダイニングルーム。
恭司と情事を交わした後、しばらく肩で息をしていた美桜だったが、なんとか身体を起こすと、衣服を整える恭司と対峙する。
そうして、彼女は頬を膨らませながら抗議をはじめた。
「ミオちゃんが……物音で起きちゃいますっ。もっと場所を選んでください」
「あいつはぐうたらだから、起きないって」
「大きな音を立てたら起きちゃいますっ……それに、ご飯もせっかく作ったのに、冷えちゃうじゃないですか」
恭司がやれやれと言った調子で肩をすくめた。
「なんだよ、冷えないようにって、短時間で済ませただろう?」
「お、起きてからも何回もしましたよね……!? やっとご飯にありつけると思ったら……! ま、まさかキッチンでもこんなっ……」
美桜は恥ずかしくなって、それ以上は喋れなくなった。
恭司が黒髪をかきあげながら、なんとはなしに告げてくる。
「もっと増やすんだろう? そうしたら、そいつら全員に気を遣わなきゃいけなくなるってことか」
「それは多少は気を遣わないと……四六時中こんなんじゃ、いつか見られちゃいます……」
今日は黒猫ミオが起きなかったから良かったものの……。
いくら動物たちとはいえ、――恭司とあれこれしている姿を見られるのは恥ずかしい。
すると、恭司が嘆息して返事をしてきた。
「まあ、あんたの言うとおり、あんまり教育上よくないかもな。やっぱりここじゃなくて別の場所に住んだ方が良いかもな」
「別の場所?」
「ああ、そうだ。俺は腹が減った。とりあえず、飯でも食おうぜ」
「ええっと、はい」
気を取り直した美桜は、手洗いをした後、食事の準備をおこなう。
美桜が鍋に入った味噌汁を注いでいたら、恭司が炊飯器から白米をよそってくれた。
食卓に座ると、二人で食事をはじめる。
それにしたって……。
「ほら、飯、たくさん食えよ」
「こんなに食べきれないですよ」
恭司がえらく大量にご飯をよそってきていた。
「お前、ちっさいから、肉をつけた方が良い。とにかく食え。生きていくのに体力は必須だ」
「炭水化物の摂り過ぎは良くないんですから。それに、なんだか最近胃がむかむかするんです」
美桜が箸で白米を口にしていると、恭司の手が止まっていた。
「……? どうしたんですか?」
「ああ、いや、やっぱり引っ越しを急いだ方が良いかもな。飯食ったら行くぞ」
「どこに?」
「それはな……」