目立ちたくない地味子ちゃんは、冷徹会長に遊ばれて。
「あーあ、会長は相変わらず素直じゃないね。つむぎちゃんが困ってるよ?」


放課後、教室に残っていた私の元に、突然降ってきた甘い声。見上げると、小鳥遊くんが教室のドアにもたれかかっていた。


他学年のフロアなのに、なぜここに。

「小鳥遊くん? どうしてクラスに……」

「つむぎちゃんを迎えに決まってるでしょ。会長に内緒で、ちょっと付き合って?」


小鳥遊くんは私の手首を優しく、でも拒む隙を与えない強さで掴み、そのまま引っ張った。

役員の中では私の次に小さい小鳥遊くん。
意外と強い力に、目の前の彼が男の子だということを、改めて認識した気がする。
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