目立ちたくない地味子ちゃんは、冷徹会長に遊ばれて。
カフェからの帰り道、小鳥遊くんは私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれた。

「つむぎ先輩、実際のとこ、会長のことどう思ってるの?」


「え……?」

西園寺くんのこと?
浮かんでくるのは、不機嫌そうな彼の顔。
でもその中にちらりと見える、優しい微笑み。

「 ちょっと口は悪いけど、本当は優しくて……」

「一緒にいて楽しい人、かな」




「ふーん。やっぱり会長が一番近いんだ」


小鳥遊先輩の目が、一瞬だけ寂しそうに細められる。
でもすぐにいつもの笑みに戻り、


「僕ももっと頑張らないとね!」と私の頭をぽんぽんと叩いた。
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