きみが光るたび、淡くなる
「・・・あぁ、あとCDデビューするぞ」
「・・・え?」
一番大事であろうことをさりげなく言うと、それを拾った絹が大きな目をさらに大きく見開いた。
・・・うん、零れそうだからもう少し瞼の中に仕舞おうか。
「し、CDデビュー・・・?」
「うん。実はこっそり動画を撮影していたんだ。それを事務所に持って行って、売り込んだ。私が作った曲も3曲聴かせたし、今はまだみんなの署名無しで内定状態だけど。・・・全部少しずつ時間がかかってな、パーティーに間に合わなかった。ごめん、こた」
「いっいやいや!3曲作ってくれたの⁉しかもCDデビュー⁉」
こたに謝ると、こたは驚きと喜びの入り混じった表情で肩を揺さぶってくる。
「じ、事務所はどこなの⁉」
「お、落ち着け・・・。オルビットエンターテインメントだ」
「オルビット⁉めっちゃ大手じゃん!」
「LUXEONの才能を認めてくれた」
オルビットエンターテインメントは、有名なアーティスト・・・アイドルやバンドが所属している大手事務所だ。
しかもただの大手ではなく、インディーズを育て、埋もれたアーティストにも目を向けてくれる、LUXEONにぴったりの事務所なのだ。
「・・・ねぇ、会ったころから思ってたけどさ、やっぱり展開はやくない?」
「あんま突っ込むな」
まったく会話に入ってこない月葵と逢は、お互い現実逃避をしているような顔でヒソヒソと話していた。
「残り2曲はグループチャットに音源を送る。アルバムの名前も『えのぐ ‐Vivid‐ 』でいくから、この曲だけMVも撮るらしい。ジャケ写の撮影もしないといけない」
どうにかして1週間でCDデビューまでこぎつけたものの、その『デビュー』までにやらないといけないことがたくさんありすぎる。
「『えのぐ』の音源はグループチャットに送った。月葵、衣装のデザインを考えてくれ。MVでもジャケ写でも使うから、LUXEONの最初の顔になるぞ。絹とこたは、歌の割り振りとダンスの振付を考えて。とりあえず『えのぐ』だけでいい。冬貴と逢は一緒にMVの構成を考える。そのあと、絹と逢、私で話し合って編曲をしよう。いいか?・・・解散」
全員に歌詞カードを渡し、前決めた役割通り指示を出すと、1人で作業する月葵は自室に、絹とこたは5人の部屋『ルクルクroom』に移動した。
「2人には先に話しておく。レコーディングは10日後。10日で3曲を歌えるようになって貰う。もちろん、事務所の関係者も立ち会う。歌の練習と一緒にダンスも練習して、1か月後に『えのぐ』だけMV撮影。合間にジャケ写の撮影も挟んで、1ヵ月半後、CDデビューだ」
「・・・なかなかハードだけど・・・充実しそうだね」
冬貴が気合を入れるように自身の頬をギューッと挟み、となりで笑いながら逢も頷く。
「・・・そうだな、30分後」
「ん?なにが?」
「30分後、構成を考えよう。私は何度も曲を聴いているが、2人はまだ1回、しかも突然だっただろう。30分のうちに聴いて考えを出してくれ」
そう提案すると、2人は納得したようにイヤホンを取り出した。
それを見て、私は他のメンバーを見まわろうと見回ろうと部屋を出る。
「・・・え?」
一番大事であろうことをさりげなく言うと、それを拾った絹が大きな目をさらに大きく見開いた。
・・・うん、零れそうだからもう少し瞼の中に仕舞おうか。
「し、CDデビュー・・・?」
「うん。実はこっそり動画を撮影していたんだ。それを事務所に持って行って、売り込んだ。私が作った曲も3曲聴かせたし、今はまだみんなの署名無しで内定状態だけど。・・・全部少しずつ時間がかかってな、パーティーに間に合わなかった。ごめん、こた」
「いっいやいや!3曲作ってくれたの⁉しかもCDデビュー⁉」
こたに謝ると、こたは驚きと喜びの入り混じった表情で肩を揺さぶってくる。
「じ、事務所はどこなの⁉」
「お、落ち着け・・・。オルビットエンターテインメントだ」
「オルビット⁉めっちゃ大手じゃん!」
「LUXEONの才能を認めてくれた」
オルビットエンターテインメントは、有名なアーティスト・・・アイドルやバンドが所属している大手事務所だ。
しかもただの大手ではなく、インディーズを育て、埋もれたアーティストにも目を向けてくれる、LUXEONにぴったりの事務所なのだ。
「・・・ねぇ、会ったころから思ってたけどさ、やっぱり展開はやくない?」
「あんま突っ込むな」
まったく会話に入ってこない月葵と逢は、お互い現実逃避をしているような顔でヒソヒソと話していた。
「残り2曲はグループチャットに音源を送る。アルバムの名前も『えのぐ ‐Vivid‐ 』でいくから、この曲だけMVも撮るらしい。ジャケ写の撮影もしないといけない」
どうにかして1週間でCDデビューまでこぎつけたものの、その『デビュー』までにやらないといけないことがたくさんありすぎる。
「『えのぐ』の音源はグループチャットに送った。月葵、衣装のデザインを考えてくれ。MVでもジャケ写でも使うから、LUXEONの最初の顔になるぞ。絹とこたは、歌の割り振りとダンスの振付を考えて。とりあえず『えのぐ』だけでいい。冬貴と逢は一緒にMVの構成を考える。そのあと、絹と逢、私で話し合って編曲をしよう。いいか?・・・解散」
全員に歌詞カードを渡し、前決めた役割通り指示を出すと、1人で作業する月葵は自室に、絹とこたは5人の部屋『ルクルクroom』に移動した。
「2人には先に話しておく。レコーディングは10日後。10日で3曲を歌えるようになって貰う。もちろん、事務所の関係者も立ち会う。歌の練習と一緒にダンスも練習して、1か月後に『えのぐ』だけMV撮影。合間にジャケ写の撮影も挟んで、1ヵ月半後、CDデビューだ」
「・・・なかなかハードだけど・・・充実しそうだね」
冬貴が気合を入れるように自身の頬をギューッと挟み、となりで笑いながら逢も頷く。
「・・・そうだな、30分後」
「ん?なにが?」
「30分後、構成を考えよう。私は何度も曲を聴いているが、2人はまだ1回、しかも突然だっただろう。30分のうちに聴いて考えを出してくれ」
そう提案すると、2人は納得したようにイヤホンを取り出した。
それを見て、私は他のメンバーを見まわろうと見回ろうと部屋を出る。