きみが光るたび、淡くなる
「・・・あっ、そうか。俺ら、もうインディーズじゃないんだ・・・」
長かったなぁ、と呟く逢だが、半年前まで君たちは事務所に所属していただろう。
ただ、いくらデビューしていなくても事務所にいたのに、ファンがいないアイドルというのはなかなか珍しくないか。
人数がいなくても、数人はファンがいてもおかしくないのにな・・・。
今年で結成6年。
たしかに長い道のりだっただろう。
それでも諦めず努力し続けるこの5人の夢を、どうにか叶えてあげたい。
「俺ら・・・進んでるね。確実に」
「そうだな。夢が叶うかもって・・・やっと思えるようになった」
それは紛れもなく、君たちの努力が引き寄せたものだと言いたい。
しかし、冬貴と逢はこちらを見て微笑んだ。
「ぜんぶ、うーちゃんのおかげだよ」
「そんなことは・・・」
「たしかに俺らはずっと頑張ってる。でも、その『ただ夢に向かって頑張れる場所』を作ってくれたのはうーちゃんだから」
冬貴が目を細める横で、逢も頷く。
私は教師と場所を提供しただけだ。
『もう諦める』という選択肢もあった中で、努力を続けることを選んだのは5人だ。
私をここまでやる気にさせたのも、5人だ。
「私は、LUXEONが・・・5人のことが、大好きだよ」
こんなこと言うつもりじゃなかったのに、気が付くと口が勝手に動いてそう言っていた。
すると、冬貴と逢は顔を見合わせ、わかってるよと言わんばかりに笑う。
「うーちゃんはすっごい愛情深いからね。俺たちのためにここまで動いてくれるなんて、よっぽど俺たちのことが好きなんだろうなぁって」
「案外わかりやすいから。最初はあんなに冷たかったのに今ではたくさん話すようになってさ。俺らは成長したし、うっさんは変わったよ」
変わった、か。
笑顔でそう言ってくれているんだから、きっと良い方向へ変われたんだろう。
「5人も・・・最初と比べて、随分とたくましくなった」
身体的にも、精神的にも・・・強く、たのましくなった。
「・・・さてっ、もう少し詰めよう!」
「そうだな。早くデビューしたいなぁ」
しんみりとした空気を冬貴が吹き飛ばし、逢もそう言う。
「振り付けはどんな感じかな。衣装も楽しみだなぁ」
「どんな衣装でも顔でカバーできるから大丈夫だろ」
「うわ急なナルシスト発言」
たしかに逢はたまにナルシスト発言をするが、顔がよくてどんな衣装も似合うのは事実だから、否定はできないな・・・。
「でもほら、うっさんも否定できないって顔してる」
「なんでわかった」
「うっさんって最初に比べて顔に出やすくなったよね」
・・そうか?
なにを考えているか分からないってよく言われるんだけどな・・・別に腹黒いとかではないが。
「柔らかくなったよね。・・・ね、ベレー帽とかもほしくない?」
「たしかにな。メンバーカラーにしてもいいかもしれない」
「俺白のベレー帽⁉汚れすぎるよ!芸術家向いてない⁉」
・・・楽しいな。
人と接することは、こんなにも楽しいのか。
長かったなぁ、と呟く逢だが、半年前まで君たちは事務所に所属していただろう。
ただ、いくらデビューしていなくても事務所にいたのに、ファンがいないアイドルというのはなかなか珍しくないか。
人数がいなくても、数人はファンがいてもおかしくないのにな・・・。
今年で結成6年。
たしかに長い道のりだっただろう。
それでも諦めず努力し続けるこの5人の夢を、どうにか叶えてあげたい。
「俺ら・・・進んでるね。確実に」
「そうだな。夢が叶うかもって・・・やっと思えるようになった」
それは紛れもなく、君たちの努力が引き寄せたものだと言いたい。
しかし、冬貴と逢はこちらを見て微笑んだ。
「ぜんぶ、うーちゃんのおかげだよ」
「そんなことは・・・」
「たしかに俺らはずっと頑張ってる。でも、その『ただ夢に向かって頑張れる場所』を作ってくれたのはうーちゃんだから」
冬貴が目を細める横で、逢も頷く。
私は教師と場所を提供しただけだ。
『もう諦める』という選択肢もあった中で、努力を続けることを選んだのは5人だ。
私をここまでやる気にさせたのも、5人だ。
「私は、LUXEONが・・・5人のことが、大好きだよ」
こんなこと言うつもりじゃなかったのに、気が付くと口が勝手に動いてそう言っていた。
すると、冬貴と逢は顔を見合わせ、わかってるよと言わんばかりに笑う。
「うーちゃんはすっごい愛情深いからね。俺たちのためにここまで動いてくれるなんて、よっぽど俺たちのことが好きなんだろうなぁって」
「案外わかりやすいから。最初はあんなに冷たかったのに今ではたくさん話すようになってさ。俺らは成長したし、うっさんは変わったよ」
変わった、か。
笑顔でそう言ってくれているんだから、きっと良い方向へ変われたんだろう。
「5人も・・・最初と比べて、随分とたくましくなった」
身体的にも、精神的にも・・・強く、たのましくなった。
「・・・さてっ、もう少し詰めよう!」
「そうだな。早くデビューしたいなぁ」
しんみりとした空気を冬貴が吹き飛ばし、逢もそう言う。
「振り付けはどんな感じかな。衣装も楽しみだなぁ」
「どんな衣装でも顔でカバーできるから大丈夫だろ」
「うわ急なナルシスト発言」
たしかに逢はたまにナルシスト発言をするが、顔がよくてどんな衣装も似合うのは事実だから、否定はできないな・・・。
「でもほら、うっさんも否定できないって顔してる」
「なんでわかった」
「うっさんって最初に比べて顔に出やすくなったよね」
・・そうか?
なにを考えているか分からないってよく言われるんだけどな・・・別に腹黒いとかではないが。
「柔らかくなったよね。・・・ね、ベレー帽とかもほしくない?」
「たしかにな。メンバーカラーにしてもいいかもしれない」
「俺白のベレー帽⁉汚れすぎるよ!芸術家向いてない⁉」
・・・楽しいな。
人と接することは、こんなにも楽しいのか。