きみが光るたび、淡くなる
「・・・え、ちょっと待ってよ。まさかここ?」
「ん?そうだけど・・・」
ここは我が家・・・つまり財閥は所有するレストラン。
今日は律とLUXEONのために、2階を貸し切らせてもらったのだ。
「はい降りて。寝るな光、置いてくぞ」
たしかに高級レストランではあるため、見た目は豪華だし宮殿のようだ。
それに怯えているLUXEONのメンバーと、慣れてはいるものの眠たそうな光を連れて中に入る。
「ようこそいらっしゃいました、お嬢様、蓮香様、LUXEONの皆様。お入りください」
「七瀬様が2階でお待ちです」
「ひぇ・・・な、七瀬?」
「律の名字だ。出迎えありがとう」
迎えてくれたのは顔見知りのシェフで、2階を手で指し示していた。
「行くぞ」
レッドカーペットの敷かれた階段を上ると、いつも通り白のシャツに黒のエプロンを来た律が立っている。
「はいはいお疲れ~。もうすぐ出来るから座って座って!」
どうやらタイミングを考えて作り始めていたらしく、キッチンに戻った律がせわしなく動く。
「ったく、雨瑠の家やばいって・・・キッチンでかすぎる!やりにくいー!」
「律、アルコールは飲ませるなよ」
前のひどい酔い現場の、二の舞はもう御免だ。
メンバーと光も自覚があるのか、神妙な顔でうなずく。
「え、料理にワインは使っちゃった。ま、いっか!はい、まずマリネ!」
律が運んできたのはサーモンのマリネ、ビーフシチュー、フランスパン。
そして、7人分のジンジャーエールだ。
「もう疲れてるだろうから、長い話はしない。よく頑張ったな、上出来だ。カンパイ」
「「「「「「カンパーイ」」」」」」」
さすがに疲れと空腹が大きいのが、メンバーと光は、ドリンクを少し飲むとすぐに料理を食べ始めた。
「肉柔らかっ!溶ける・・・!」
「沁みるぅ・・・最高」
ニコニコと柔らかく、口いっぱいに料理と頬張るメンバーは正直言ってとても微笑ましい。
配信できないのが申し訳ないほどに。
「律さすがぁ。美味いなぁ」
律と交流がある光は、涙を流しそうな勢いで食べ進めていた。
「うん。・・・美味しい」
やっぱり律の腕は確かだな・・・。
アパートの近くに店ができると嬉しいんだが、律は大阪が大好きだし、きっと律以外はこの味を出せないだろう。
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