初恋が君に届くまで
「むぎむぎー、今夜飲みに行かない?」
丈との打ち合わせを終えてオフィスに戻ったつむぎは、隣の席の友美に声をかけられた。
同期で同い年の友美とはなんでも話せる仲で、引っ込み思案なつむぎにとって唯一の親友でもある。
「うん、行きたい。定時で上がれればだけどね」
「なに? 大変なタスクでもあるの?」
「えっと、さっき打ち合わせをしたネクサスさんの件。資料をまとめて今日中に送信することになってるから」
すると友美は、ああ!と思い出したような声を上げた。
「ネクサス・インテグレーションとの打ち合わせ、今日だったんだ。ね、誰が来たの? 雑誌でも有名なあの人?」
つむぎはキョトンとする。
「誰? 雑誌で有名な人って」
「ほら、ビジネス誌やIT業界でよく話題になる人よ。イケメンで仕事もバリバリこなす、私達と同世代の人。なんとかジョージだっけ? 違うな、立つんだジョー?」
「友ちゃん、なに言ってるの?」
眉間にしわを寄せるつむぎに、友美は明るく笑う。
「あはは! それはアニメか。とにかくジョーよ。その人だったの?」
「その人……かはわからないけど、綾瀬さんって方」
「あっ、それだ。綾瀬丈! って、ホントに?」
「うん。名刺ももらったよ、ほら」
つむぎが差し出した名刺を見て、友美は「おおー!」と目を見開いた。
「間違いないね。どんな人だった? やっぱりイケメン?」
「それがね、えーっと……」
実は高校の同級生だった、と今ここで言えば、友美は更に興奮した声を上げそうだった。
「詳しくは、今夜ね」
「よし! じゃあ私も資料集めるの手伝うよ」
「ありがとう」
二人で手際よく作業し、無事に送信すると、定時で会社をあとにした。
丈との打ち合わせを終えてオフィスに戻ったつむぎは、隣の席の友美に声をかけられた。
同期で同い年の友美とはなんでも話せる仲で、引っ込み思案なつむぎにとって唯一の親友でもある。
「うん、行きたい。定時で上がれればだけどね」
「なに? 大変なタスクでもあるの?」
「えっと、さっき打ち合わせをしたネクサスさんの件。資料をまとめて今日中に送信することになってるから」
すると友美は、ああ!と思い出したような声を上げた。
「ネクサス・インテグレーションとの打ち合わせ、今日だったんだ。ね、誰が来たの? 雑誌でも有名なあの人?」
つむぎはキョトンとする。
「誰? 雑誌で有名な人って」
「ほら、ビジネス誌やIT業界でよく話題になる人よ。イケメンで仕事もバリバリこなす、私達と同世代の人。なんとかジョージだっけ? 違うな、立つんだジョー?」
「友ちゃん、なに言ってるの?」
眉間にしわを寄せるつむぎに、友美は明るく笑う。
「あはは! それはアニメか。とにかくジョーよ。その人だったの?」
「その人……かはわからないけど、綾瀬さんって方」
「あっ、それだ。綾瀬丈! って、ホントに?」
「うん。名刺ももらったよ、ほら」
つむぎが差し出した名刺を見て、友美は「おおー!」と目を見開いた。
「間違いないね。どんな人だった? やっぱりイケメン?」
「それがね、えーっと……」
実は高校の同級生だった、と今ここで言えば、友美は更に興奮した声を上げそうだった。
「詳しくは、今夜ね」
「よし! じゃあ私も資料集めるの手伝うよ」
「ありがとう」
二人で手際よく作業し、無事に送信すると、定時で会社をあとにした。