「俺、こんなことするのお前だけだから」って言う生意気な後輩くんに、不覚にもときめいてしまいました。

あとがき

読者の皆様、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました! 作者の紫陽花です。

『「俺、こんなことするのお前だけだから」って言う生意気な後輩くんに、不覚にもときめいてしまいました。』、いかがでしたでしょうか?
高3のクールな結弦先輩が、高1の生意気ワンコな武琉くんにどんどん大人の余裕を崩されていく姿や、放課後の図書室という狭い空間でのじれったい距離感など、私が「こういうのが見たい!」と思う萌えをこれでもかとギュギュッと詰め込んだ作品になりました。
少しでも皆様の胸キュンや日々の癒やしになれていたら、これ以上嬉しいことはありません。

実は……ここで皆さんにちょっとした告白(?)があります。

タイトルやあらすじを見て、「普段からBLをたくさん書いている作者なのかな?」と思われた方もいるかもしれないのですが、何を隠そう、私にとって今回の作品が人生初の「BL(ボーイズラブ)」小説なんです!

男の子同士の恋愛、そして心理描写や関係性を描くのは本当に初めての挑戦だったので、執筆中は「これでちゃんとキュンとしてもらえるかな……?」「BLとして合格点をもらえる内容になっているかな……?」と、画面の前でずっと心臓がバックバクでした笑。

男の子同士だからこそ生まれる、体格差によるドキドキ感(武琉くんの180センチ近い大柄な体に押し込まれる壁ドンのシーンなど!)や、男ならではの独占欲、そして「俺、こんなことするのお前だけだから」というちょっと強引で雄なセリフ……。
書いている自分が一番赤面しそうになりながら、半ば理性を飛ばして書き上げました。
初めてのBL執筆は本当に新鮮で、キャラクターたちが勝手に動き出すような楽しさに満ちていて、すっかりこのジャンルの底なしの魅力にハマってしまいそうです。






①私の創作の原点――「GL」への溢れるパッション!

さて、そんな「BL初挑戦」の私ですが、じゃあ普段はどんな創作が好きで、どんな風に過ごしているオタクなのかというと……実は私、「GL(ガールズラブ/百合)」がめちゃくちゃ大好きなんです!!

そう、女の子同士の恋愛や絆をこよなく愛する人間です。
普段から、可愛い女の子や綺麗な女の子たちが、お互いに肩を寄せ合ったり、手を繋いだり、内緒話をしたりして、仲良くキャッキャといちゃいちゃしている姿を見かけると、それだけで胸がいっぱいになってしまいます。

もう、視界に女の子同士の尊い絡みが入ってきた瞬間、心の中で「尊すぎーーー!!!!!!(大声)」と叫ばずにはいられません。興奮のあまり机を叩きそうになるのを必死で堪える毎日です笑。

女の子同士にしか流れない独特の柔らかい空気感や、透明感、そして言葉にできないほど繊細な感情のやり取り……あれってどうしてあんなに尊いんでしょうね?見ているだけで栄養が脳内に直接行き渡るような気がします。

「女の子同士がいちゃいちゃしている=世界平和」だと本気で思っていますし、あの尊さを摂取している時が、私にとって人生で最も幸せな瞬間の一つです。
今回のBL小説で描いた「結弦と武琉のじれったい距離感」や「お互いを特別視する強い感情の矢印」も、もしかしたら私が普段からGLで培ってきた「尊い関係性への執着」が別の形で花開いた結果なのかもしれません。
形は違えど、「誰かを強く想う心」の美しさは共通しているんだなと、今回書いてみて深く実感しました。






②私の青春と、二人の「憧れの先輩」のお話

そして今回、結弦先輩が中学時代の「川北翠先輩」という忘れられない存在に囚われている……という切ない設定を書きましたが、実はこのエピソードの根底には、私自身の甘酸っぱい(そしてちょっと狂おしい)本物の青春の思い出が大きく影響しています。

ここからは少し、私のリアルな過去のお話をさせてください。

私には中学時代、今でも胸の奥に大切にしまってある、忘れられない大好きな「二人の先輩」がいました。それが、部活の先輩だった「K先輩」と「S先輩」です。

私が中学1年生のとき、そのk先輩は中学3年生でした。s先輩は、中学2年生でした。2歳差と1歳差。まさに今回の結弦先輩と武琉くんと同じ年の差でした。
中1の子供から見た中3、中2の先輩って、ものすごく大人で、輝いていて、まるで手の届かない星のように見えるんですよね。

まず、同じ部活の先輩だった「K先輩」。
K先輩は本当に優しくて、右も左もわからない中1の私にいつも丁寧に部活のことを教えてくれました。ちょっとした仕草や、後輩である私に向けてくれる笑顔のすべてが眩しくて、先輩が視界に入るだけでその日の部活が何倍も楽しくなるような、私にとっての「心の支え」であり、絶対的な憧れの存在でした。

そしてもう一人、私の心を激しく揺さぶったのが「S先輩」です。
S先輩は、とにかく一言で言うなら「めちゃくちゃカッコいい先輩」でした。立ち居振る舞いから何からイケメンすぎて、私は完全に心を奪われていました。憧れなんて綺麗な言葉じゃ収まらないくらい、当時の私はS先輩に対して本気で「ガチ恋」していたんです……!

学校の廊下でS先輩とすれ違うかもしれないと思うだけで朝から制服を念入りにチェックしたり、先輩が誰かと楽しそうに話しているのを見て勝手に胸をチクッと痛めたり、すれ違いざまに「あ、お疲れ様」って声をかけてもらえた日には、嬉しすぎて夜も眠れなくなるくらい頭の中が先輩一色になっていました。あの時の、胸が苦しくなるような切なさと熱量は、今思い出しても顔が熱くなるほどの「本気の恋」でした。恋……だったと思います。今思うと!






③男子よりも格好いい!ボーイッシュな彼女たちに恋した季節

このK先輩とS先輩、お二人とも当然「女性」なのですが、ある共通点がありました。
それは、お二人とも髪型を男の子みたいに短くカットした、ものすごく素敵な「ボーイッシュ系女子」だったということです。

ショートカットがめちゃくちゃ似合っていて、制服の着こなしもどこかスタイリッシュで、そこらの男子中学生なんかよりも遥かに凛々しくて格好いい。そんな先輩たちでした。

当時の私は、同級生の男子たちが子供っぽく見えてしまうくらい、その二人の先輩の美しさと格好良さに夢中になっていました。
一時期は本当に、「男子よりも、女の子のカッコいい人のほうが絶対に素敵だし大好き!!」って本気で周囲に宣言したくなるほど、ボーイッシュな女の子の魅力に取り憑かれていたんです。

女の子としてのしなやかさや綺麗さを持っていながら、少年のような爽やかさとスタイリッシュさを纏っている。
あの絶妙なバランスの破壊力は凄まじかったです。女子校の王子様に群がるファンの心理というか、宝塚の男役スターに熱狂するファンの心理というか……とにかく、私にとっての正真正銘のヒーローは、K先輩とS先輩でした。

あの頃の、「同性なのに、男の子よりも格好いい先輩の後ろ姿を追いかけていた切ない気持ち」や、「届かない相手だと分かっていても目で追うのをやめられなかった衝動」。
それらが数年の時を経て、今回の小説の中で「結弦先輩が心の奥に抱えていた、川北翠先輩への忘れられない憧れと呪縛」という形になって投影されることになりました。
やっぱり、自分の実体験や本気で動いた感情というのは、創作の大きな原動力になるんだなとしみじみ感じています。




大好きなGLへの熱い想い、そして中学時代の宝物のようなK先輩・S先輩へのガチ恋の記憶。
私のパーソナルな部分をこれでもかと詰め込み、それをBLという新しい器に注ぎ込んで生まれたのが、この『「俺、こんなことするのお前だけだから」って言う生意気な後輩くんに、不覚にもときめいてしまいました。』という物語です。

初めての挑戦で拙い部分も多々あったかと思いますが、結弦先輩と武琉くんの二人が織りなす青春のきらめきや、胸が締め付けられるような恋の熱量が、少しでも画面越しのあなたに届いていたなら幸いです。

もしよろしければ、「ここのセリフに痺れた!」「この章の二人のやり取りが好き!」など、どんな小さなことでも構いませんので、感想を教えていただけると飛び上がって喜びます。コメントには、できるだけ早く返信します!
皆様からの応援の声が、次の物語を紡ぐための何よりのエネルギーになります。もしよかったら、よろしくお願いします。

初のBL執筆、本当に楽しかったです!
この経験を活かして、また新しい胸キュンストーリー(BLも、そしてもちろん大好きなGLも!)をお届けできたらいいなと思っています。

改めまして、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
また次の作品でお会いできることを楽しみにしています。

皆様の毎日に、たくさんの「尊い!」が溢れますように。

―― 作者より愛を込めて。
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