返事も溺愛もキスのあとで
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私が電話応対をしているうちに守はすでに休憩に行ったようで事務所にいないことを確認すると、すぐに彼にLINEをした。
──『会社なのにごめん。どうしても話したいんだけど今どこ?』
すぐに既読がつくと返事が来る。
──『会社でこういうことしないって約束だよね。迷惑』
(あ……)
姫原さんの言葉が気になって連絡をしたが、余計守の機嫌をそこねてしまったかもしれない。私は朝コンビニで買ってきたサンドイッチと紅茶のペットボトルが入った手提げをもつと、屋上に向かった。社内食堂は充実しているがいつも混んでいるので、私はよく屋上のベンチに座って昼食を取ることが多い。屋上には私が管理しているプランターがいくつかおいてあるのと、木製のベンチが三つほどあるが、いつも貸し切り状態だ。
エレベーターで屋上にたどり着くと扉のドアノブに手をかけた。扉を開けようとした瞬間、扉の向こうから声が聞こえてくる。
(え?)
よく知っている声に扉を少しだけ開ければ、目の前にはベンチに座って仲良く談笑している守と姫原さんの姿が見えた。
「ねぇ、昨日守が雛子先輩と別れたって言ってみたらさ、この世の終わりみたいな顔してたよぉ」