返事も溺愛もキスのあとで



「ちょっと守、聞いてんの?!」

「聞いてるよ。その企画、大変だったね」

僕は相槌を打ちながら、二週間ぶりにようやく我が家に訪ねてきてくれた、由羅の手のマッサージを続ける。

こうして由羅が僕のとこに訪ねてきてくれたのは、《《アレ》》のお陰だろう。

(雛子はどうだろう? 効かなかったのかな)

由羅ほどではないが、雛子にもポエムを三日に一度送っているがまだ返事はない。

(いや、恥ずかしがってるだけか)

(まぁ、でも由羅が僕のとこに戻ってきてくれたんだからヨシとするか)

僕をそう結論づけたと同時に、由羅が眉を吊り上げた。

「あー、イライラする! ほんと雛子先輩ムカつくんだけど、良い人ぶってさ」

「うんうん」

「ちょっと、適当に聞いてんじゃないわよっ」

パシッと額を叩かれて流石の僕もムッとする。

「痛っ! 何すんだよっ」

「ちゃんと聞いてよ! てかいつになったら便利屋雛子は戻ってくるわけ?!」

「僕だって色々やってるけど、まだ色々と様子見だから」
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