返事も溺愛もキスのあとで
※
「ちょっと守、聞いてんの?!」
「聞いてるよ。その企画、大変だったね」
僕は相槌を打ちながら、二週間ぶりにようやく我が家に訪ねてきてくれた、由羅の手のマッサージを続ける。
こうして由羅が僕のとこに訪ねてきてくれたのは、《《アレ》》のお陰だろう。
(雛子はどうだろう? 効かなかったのかな)
由羅ほどではないが、雛子にもポエムを三日に一度送っているがまだ返事はない。
(いや、恥ずかしがってるだけか)
(まぁ、でも由羅が僕のとこに戻ってきてくれたんだからヨシとするか)
僕をそう結論づけたと同時に、由羅が眉を吊り上げた。
「あー、イライラする! ほんと雛子先輩ムカつくんだけど、良い人ぶってさ」
「うんうん」
「ちょっと、適当に聞いてんじゃないわよっ」
パシッと額を叩かれて流石の僕もムッとする。
「痛っ! 何すんだよっ」
「ちゃんと聞いてよ! てかいつになったら便利屋雛子は戻ってくるわけ?!」
「僕だって色々やってるけど、まだ色々と様子見だから」