返事も溺愛もキスのあとで
僕は、あれからポエムを送って復縁したというAさんのインスタを特定するとフォローしたのだ。

そして彼の恋愛テクニックについて、夜な夜なゲームしながら学んでいる。

(そうそう、Aさんが怒ってるのは照れてる可能性大って言ってたっけ)

(由羅も可愛いとこあるじゃん、って全部可愛いんだけど)

「うひひ……」

「な……、急に何ニヤついてんのよっ」

「由羅ってやっぱり可愛いなって」

「キモッ! どうかしてんじゃないの?! もう帰る!」

由羅は顔を真っ赤にして照れると、お気に入りのプララのバッグを手に玄関の扉をバタンと閉めた。


「はぁ。由羅も雛子も素直じゃないな……」

まぁ、モテる色男の僕に惚れてんだから仕方ないか。

僕は一人残されたソファーから立ち上がると、ポットでお湯を沸かす。


由羅の手料理が食べたかったが、次の機会にお預けだ。

「そうだ。お湯沸くまで、今日もアレ練習しよう」

僕はAさんを真似て、最近インスタのアカウントを作ったのだ。

僕の日常は意外と好評で、まだ始めたばかりなのにフォロワーは300人を超えている。

「へへ。僕って才能の塊だよね〜」
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