返事も溺愛もキスのあとで
「元から痩せてる方じゃないし、どちらかと言えばその……お腹のお肉もついてるし。でもお酒も好きだし、お菓子も好きだから、最近は夜十二時以降は食べないようにしてるの……」

「なるほど。だからこの間、日付が変わった途端、酒から水にしたんだな」

鷹哉さんが納得しながら、ふっと笑う。

「無駄な努力かもだけど……」

「無駄だなんて思わないが、そもそも痩せる必要なんてない。俺は健康的でよく食べる雛子の方がいい」

「そうなの?」

「ああ。仮に雛子が太ったとしても、俺は全然構わない」

「見た目は関係ないってこと?」

「ああ。雛子もそうだろう?」

「そうだけど……」

確かに鷹哉さんに以前、初恋の男の子である“たーくん”が、ふくよかだったと話したことがある。

でもこれからも鷹哉さんのような素敵な男性の隣にいることができるのなら、私だってできるだけスタイルよく居たいし、身だしなみだって気をつけたい。

彼には言ったことがないが、本当はいまだに、隣にいてもいいのかな、なんてネガティブ思考がよぎることだってある。

でもかといって、もうこの気持ちは誤魔化しようがなく、私は彼に思い切り恋をしている自覚がある。

離れたくない、きっともう離れられない。


「だけど? の続きは?」

「……なんでもないの」

「雛子の悪い癖だな、そうやって口に出す前に自己完結してしまうから、心配だ」

彼が困ったような顔をして、私まで困ってしまう。

(言ってもいいのかな……)
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