返事も溺愛もキスのあとで
「うん、なんかドキドキして……」

そう言えば、彼が切長の目を少し大きくする。

「なぜドキドキするんだ?」

「そ、それはその……鷹哉さんが私の初恋のたーくんで、あとちゃんと恋人同士になれた
から、嬉しくて寝れなくて……」

彼が深くため息を吐き出した。

「……雛子はどうしてそう煽るんだ?」

低い声でそう言うと、あっという間に組み伏せられる。

「あ、あの……っ」

「──キスの続きをしようか」

(……っ!)


すぐに彼の唇が近づいてきて、私はぎゅっと目を瞑る。

ふわりと軽く触れたキスにそっと、目を開けるとすぐに今度は深くなる。


「ンッ……鷹哉……さん」

「ちゃんと口を開けて」

「……ンンッ」

深く甘いキスを何度も繰り返されて、身体の中が熱くなってきたところで、彼が私からすっと離れた。

「今日はここまでにしよう。これ以上は歯止めが効かなくなる」

「……やめ、ちゃうの?」 

キスの心地よさから、思わず口から出た言葉に彼が驚いた顔をすると、思い切り顔を逸らした。
そして口を手のひらで覆ったまま、耳まで赤く染めている。

「……はぁ。参ったな……せっかく我慢しているのに」

「え?」

彼は再度、ため息を吐いてから、私の顔の横に手をついた。


「──じゃあ抱きたい」
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