返事も溺愛もキスのあとで
「た、鷹哉さん……っ」

「俺の雛子は、朝から表情豊かで見てて飽きない」

するりと彼にバックハグをされた上、さりげなく耳の後ろにキスまで落とされる。

(う……甘い……)

彼の甘やかしはどうやら昨晩に引き続き、絶賛継続中みたいだ。

「身体は大丈夫か?」

「大丈夫、だよ」

「昨日は、あまり手加減してやれなくて悪かった」

「そう、なの?」

「ああ。余裕がなかった」

私から見れば、行為にも慣れていて暗闇ながら彼は余裕そうに見えていた。

「次は、もう少し加減するからな」

彼が起き上がると、Tシャツを取り出して羽織る。

「朝は俺が作るから、もう少しゆっくりしてるといい。フレンチトーストでいいか?」

「あ、私が作るよ」

そう言って、ベッドから立ちあがろうとしたが、力が入らずポスンとシーツの腕にお尻を突いた。

「え、あれ……?」

腰のあたりが怠重く、足にうまく力が入らない。

「すまない……。一度じゃ収まらず、二度抱いたからな」

「え……っ?!」

「覚えてないのか?」

その言葉に私は昨日のアレコレを一気に思い出して、無性に恥ずかしくなってくる。

「お、思い出した……」

「悪い……」

コホンと咳払いをした彼を見ながら、私はこくんと頷いた。
< 135 / 136 >

この作品をシェア

pagetop