返事も溺愛もキスのあとで
首を捻ったと同時だった。

僕の顔の横に拳がガンっと打ち付けられる。

「ひぃ……っ」 

「雛子に送ったメッセージのことだ」

「え、ええっと……愛のポエムのこと、すか?」

「愛のポエム……だと?」

「はい、その、あの……雛子が僕のこと好きだと思って、そのより戻しやすいように……手助けって言うか」

「ふざけるな。俺の恋人だぞ」

(──っ!)

雪瀬室長の、雪どころか氷点下の目つきに背筋が凍りつく。

「これが最後だ。雛子は俺の恋人だ。お前のところになど戻ることはない!」

「は、はいぃ!!」

「わかったら、二度と雛子に気持ちの悪いメッセージを送るな! いいな!」

「ももも、勿論ですー! こ、この石垣守、お男に二言はありませんから……っ」

「本当にくだらない、虫唾のはしる男だ」

雪瀬室長は吐き捨てるようにそう言うと、軽蔑の眼差しを向けてから会議室を後にした。

僕はあまりの恐怖に、へなへなと床にお尻をつけると脱力する。

「ここ、怖かったー……な、なんで愛のポエム送っただけで、こんな目に……」
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