返事も溺愛もキスのあとで
雛子は小さい頃から自分の意思をしっかりもっていて、意見はちゃんと言えるところが良いところなのだが、他人に対して甘いのだ。
おそらく本人は無意識だろうが、どんなに不遇で理不尽な目にあっても、相手をとことんやり返すと言った思考は持ち合わせていない。
勿論、俺も考えに異論はないが、雛子に関しては別だ。
「俺が守るからな」
誰にも傷つけてさせない。させてたまるか。
そう改めて決心した俺は、雛子の愛らしい寝顔にキスをひとつ落とす。
「ゆっくり、眠ってくれ」
「……鷹……哉さん……」
「好きだよ」
(雛子は寝顔もとびきり可愛いな)
そんなことを脳裏に浮かべて、瞼を閉じようとすれば、スマホが震えた。
(こんな時間に誰だ?)
──『鷹哉、今度会えるか?』
俺にメッセージを送ってきたのは、ロスにいる祖父からだった。
「……雛子に話さないといけないな」
いつか話そうと思いながら、まだ話せていない大事なことがある。彼女に余計な気を遣わせたくなくて──。
とはいえ、いつまでも黙っていられる案件でもない。
(企画の結果が出てからにするか)
そう結論づけた俺はメールに返信をすると、彼女を胸に抱いて目を閉じた。
おそらく本人は無意識だろうが、どんなに不遇で理不尽な目にあっても、相手をとことんやり返すと言った思考は持ち合わせていない。
勿論、俺も考えに異論はないが、雛子に関しては別だ。
「俺が守るからな」
誰にも傷つけてさせない。させてたまるか。
そう改めて決心した俺は、雛子の愛らしい寝顔にキスをひとつ落とす。
「ゆっくり、眠ってくれ」
「……鷹……哉さん……」
「好きだよ」
(雛子は寝顔もとびきり可愛いな)
そんなことを脳裏に浮かべて、瞼を閉じようとすれば、スマホが震えた。
(こんな時間に誰だ?)
──『鷹哉、今度会えるか?』
俺にメッセージを送ってきたのは、ロスにいる祖父からだった。
「……雛子に話さないといけないな」
いつか話そうと思いながら、まだ話せていない大事なことがある。彼女に余計な気を遣わせたくなくて──。
とはいえ、いつまでも黙っていられる案件でもない。
(企画の結果が出てからにするか)
そう結論づけた俺はメールに返信をすると、彼女を胸に抱いて目を閉じた。