返事も溺愛もキスのあとで
※
彼はエレベーターを降りると、奥から二番目の個室の前で足を止める。
(え、ここ……さっきまで私がいた病室……)
彼はノックをすると、ゆっくりと扉を開く。先ほどまで眠っていた男性が彼を見ると、軽く手をあげた。
「鷹哉、悪かったな」
「いえ。お祖父様こそ倒れて病院に運ばれたと聞いたときは心配しました」
(え……? お祖父様?!)
「ロスより暑くて油断したな」
「だからタクシーを手配すると言ったではないですか」
「あなどるな。まだまだ元気じゃぞ」
男性が拳を握って腕を曲げるのをみて、彼がため息を吐く。二人の会話を聞きながらも、私はまだ理解が追い付かない。
そして彼が何か言おうと、私のほうに振り返ったと同時に男性が私に視線を映した。
「鷹哉、そちらのお嬢さんが親切にも介抱してくれたんだ。救急車も手配してくれたんだよ」
「雛子が?」
「ん? なんだ知り合いか? お嬢さんに助けて頂いたお礼をしたいから連れ来て欲しいとお前にメールしたから、こうして連れて来てくれたのでは?」
「いえ、彼女は……」
鷹哉さんが、私と男性を交互に見ると、腑に落ちたような顔をする。
「なるほど。そういうことですか」
「ん? どういうことだ?」
「お祖父様がお礼をしたいと言っている彼女が、俺の恋人ですよ」
「なぬ……?!」
「雛子、祖父を助けてくれて本当にありがとう」
「あ、いえ……」
彼はエレベーターを降りると、奥から二番目の個室の前で足を止める。
(え、ここ……さっきまで私がいた病室……)
彼はノックをすると、ゆっくりと扉を開く。先ほどまで眠っていた男性が彼を見ると、軽く手をあげた。
「鷹哉、悪かったな」
「いえ。お祖父様こそ倒れて病院に運ばれたと聞いたときは心配しました」
(え……? お祖父様?!)
「ロスより暑くて油断したな」
「だからタクシーを手配すると言ったではないですか」
「あなどるな。まだまだ元気じゃぞ」
男性が拳を握って腕を曲げるのをみて、彼がため息を吐く。二人の会話を聞きながらも、私はまだ理解が追い付かない。
そして彼が何か言おうと、私のほうに振り返ったと同時に男性が私に視線を映した。
「鷹哉、そちらのお嬢さんが親切にも介抱してくれたんだ。救急車も手配してくれたんだよ」
「雛子が?」
「ん? なんだ知り合いか? お嬢さんに助けて頂いたお礼をしたいから連れ来て欲しいとお前にメールしたから、こうして連れて来てくれたのでは?」
「いえ、彼女は……」
鷹哉さんが、私と男性を交互に見ると、腑に落ちたような顔をする。
「なるほど。そういうことですか」
「ん? どういうことだ?」
「お祖父様がお礼をしたいと言っている彼女が、俺の恋人ですよ」
「なぬ……?!」
「雛子、祖父を助けてくれて本当にありがとう」
「あ、いえ……」