返事も溺愛もキスのあとで
「……ちゃんと顔を合わせたのが母の葬式が最後だが、その際に、俺を引き取りたいと言われたんだ。再婚相手との間に子供を授かれなかったから、俺と良家の娘との結婚を条件に俺の面倒を見ると言われたよ」
「そんな……」
「勝手すぎるよな。思わず俺の人生をなんだと思ってるんだって言い返したよ。なら高校を卒業したばかりの身でどうやって暮らしていくんだって今度は脅してきてな……そこでお祖父様が俺の後見人になることで、その場は収まったんだ」
「そう、だったんだね」
「すまない……楽しい話じゃなかったな」
私は首を振ると、彼の手にそっと手を重ねた。
「話してくれてありがとう……うまく言えないけど、私は鷹哉さんがどんな鷹哉さんでもいいの」
「雛子?」
「太ってても、痩せてても、社長じゃなくてもたとえアルバイトでも、鷹哉さんと一緒にいられたらそれだけでいいの」
彼の見た目も社会的地位も私にとって、なにひとつ重要ではないのだ。
彼と一緒にいたい、ただそれだけ──。
重ねた手のひらをぐっと引き寄せられて、彼のキスが頬に落とされる。
「俺も雛子といられたらそれでいい」
「うん」
微笑めば、彼にも笑顔が戻りホッとする。
「そんな……」
「勝手すぎるよな。思わず俺の人生をなんだと思ってるんだって言い返したよ。なら高校を卒業したばかりの身でどうやって暮らしていくんだって今度は脅してきてな……そこでお祖父様が俺の後見人になることで、その場は収まったんだ」
「そう、だったんだね」
「すまない……楽しい話じゃなかったな」
私は首を振ると、彼の手にそっと手を重ねた。
「話してくれてありがとう……うまく言えないけど、私は鷹哉さんがどんな鷹哉さんでもいいの」
「雛子?」
「太ってても、痩せてても、社長じゃなくてもたとえアルバイトでも、鷹哉さんと一緒にいられたらそれだけでいいの」
彼の見た目も社会的地位も私にとって、なにひとつ重要ではないのだ。
彼と一緒にいたい、ただそれだけ──。
重ねた手のひらをぐっと引き寄せられて、彼のキスが頬に落とされる。
「俺も雛子といられたらそれでいい」
「うん」
微笑めば、彼にも笑顔が戻りホッとする。