返事も溺愛もキスのあとで
食事を終えると、鷹哉さんと一緒にプライベートデッキに向かう。
彼にエスコートされながら扉が開かれ、外に出れば目の前には無数の星を落としたような絶景が広がっていた。
「綺麗……」
海の上だからだろうか。
なんだがやけに星が近く感じて、頬を通り過ぎていく夏風が心地いい。
「おいで、雛子」
艶やかな黒髪を夜風に靡かせながら、デッキの手すりに腕を預けた彼の隣に立つと、すぐに顔を覗き込まれる。
「寒くないか?」
返事をする前に、彼の匂いのするジャケットを肩にかけられる。
「……ありがとう」
「いや」
二人で並んで、美しい景色を静かに眺める。その間もクルーズ船は緩やかに進んでいき、やがて目の前にライトアップされた大きな橋が見えてきた。
「もしかして、レインボーブリッジ?」
「ああ。いまからは橋の下も通るよ」
切れ長の目が細められて、彼が指さした人差し指の先端をたどれば、ゆっくりと船は橋の下を通過していく。
見たこともないような大きなボルトや、分厚い鉄筋コンクリートを真下から見れば、感嘆の声が漏れる。
「すごい……」
「下から見るのはなかなか迫力があるな」
「うんっ」
そして船が橋の下を通過して、青白くライトアップされたスカイツリーが見えた時だった。
彼が私の方にゆっくりと身体を向けると、真剣な眼差しを向けた。
「雛子、大事な話がある」
「え……?」
彼にエスコートされながら扉が開かれ、外に出れば目の前には無数の星を落としたような絶景が広がっていた。
「綺麗……」
海の上だからだろうか。
なんだがやけに星が近く感じて、頬を通り過ぎていく夏風が心地いい。
「おいで、雛子」
艶やかな黒髪を夜風に靡かせながら、デッキの手すりに腕を預けた彼の隣に立つと、すぐに顔を覗き込まれる。
「寒くないか?」
返事をする前に、彼の匂いのするジャケットを肩にかけられる。
「……ありがとう」
「いや」
二人で並んで、美しい景色を静かに眺める。その間もクルーズ船は緩やかに進んでいき、やがて目の前にライトアップされた大きな橋が見えてきた。
「もしかして、レインボーブリッジ?」
「ああ。いまからは橋の下も通るよ」
切れ長の目が細められて、彼が指さした人差し指の先端をたどれば、ゆっくりと船は橋の下を通過していく。
見たこともないような大きなボルトや、分厚い鉄筋コンクリートを真下から見れば、感嘆の声が漏れる。
「すごい……」
「下から見るのはなかなか迫力があるな」
「うんっ」
そして船が橋の下を通過して、青白くライトアップされたスカイツリーが見えた時だった。
彼が私の方にゆっくりと身体を向けると、真剣な眼差しを向けた。
「雛子、大事な話がある」
「え……?」