返事も溺愛もキスのあとで
※
「悪かった……!」
「え、いやあの、頭を上げてください」
テーブルに額を付けて私に謝罪しているのは、雪瀬課長だ。
「いや、俺はとんでもない暴走をしてしまった。腹が立ったとは言え、石垣たちの前で虚偽の交際発言をした上、あげく連れ帰ってきてしまうとは……」
あのあと、私はボストンバックに三日分の洋服と化粧品など日用品を詰め込むと、唖然とする守たちを置き去りにして、ひとまずコンビニまで戻ったのだ。
今日がちょうど金曜のため、このまま駅の方にある漫画喫茶に泊まると話した私に、雪瀬室長は、女性一人で泊まるなんて何かあったら大変だと譲らず、さらにタイミングよくやってきたタクシーを停めると、緊急の避難先と称して私を半ば強引に連れてきたのだ。
驚くべきことに、室長の自宅は駅近の高級タワーマンションの最上階にあり、整理整頓された広い2LDKの室内に案内された。
そして高級テーブルに向かい合った途端、彼が急に頭を下げられたのだ。
「あの、先ほどは本当に助かりました……私こそ、こんな素敵な……ご自宅にお邪魔してしまってすみません」
「いや、舞川さんが誤ることなど何一つない。どうしても石垣と姫原を見ていたら、腸煮えくり返ってしまって……自制心がきかなかった」
雪瀬室長はくしゃっと前髪を握りながら、肩をすくめる。
「大人げないよな……」
「悪かった……!」
「え、いやあの、頭を上げてください」
テーブルに額を付けて私に謝罪しているのは、雪瀬課長だ。
「いや、俺はとんでもない暴走をしてしまった。腹が立ったとは言え、石垣たちの前で虚偽の交際発言をした上、あげく連れ帰ってきてしまうとは……」
あのあと、私はボストンバックに三日分の洋服と化粧品など日用品を詰め込むと、唖然とする守たちを置き去りにして、ひとまずコンビニまで戻ったのだ。
今日がちょうど金曜のため、このまま駅の方にある漫画喫茶に泊まると話した私に、雪瀬室長は、女性一人で泊まるなんて何かあったら大変だと譲らず、さらにタイミングよくやってきたタクシーを停めると、緊急の避難先と称して私を半ば強引に連れてきたのだ。
驚くべきことに、室長の自宅は駅近の高級タワーマンションの最上階にあり、整理整頓された広い2LDKの室内に案内された。
そして高級テーブルに向かい合った途端、彼が急に頭を下げられたのだ。
「あの、先ほどは本当に助かりました……私こそ、こんな素敵な……ご自宅にお邪魔してしまってすみません」
「いや、舞川さんが誤ることなど何一つない。どうしても石垣と姫原を見ていたら、腸煮えくり返ってしまって……自制心がきかなかった」
雪瀬室長はくしゃっと前髪を握りながら、肩をすくめる。
「大人げないよな……」