返事も溺愛もキスのあとで
私は思いきり口をぽかんと開ける。
(ん? あれ、いまなんて……)
私はどうやらお酒のせいでとんでもない聞き間違いをきてしまったようだ。
「あの……雪瀬室長、もう一度お願いします。なんておっしゃいましたか?」
「いきなり結婚だなんて、言い方が直球すぎたな」
「け……結婚?!」
「悪かった。こんなこと初めてで少し焦りすぎたんだ」
肩をすくめてみせる彼は一応、悪かったと口にこそしているが、本当に悪びれている様子は窺えない。むしろ恋愛において経験値が高いのか余裕たっぷりに見えるのは気のせいだろうか。
私はいろんな脳に浮かんだあれこれを喉の奥に飲み込むと、混乱しながらも言葉の続きを待つ。
雪瀬室長は小さく息を吐いてから再度、私を真っすぐに見つめる。端正な顔立ちで意思の強そうな切れ長の目と目があえば勝手に鼓動は早くなる。
「俺の恋人になって一緒に住んでほしい。もちろん結婚前提でだ」
「……へ?」
「必ず幸せにする」
どうやら私の耳はおバカになったわけではなさそうだ。私は雪瀬室長の言葉を反芻すると、動揺からわずかに仰け反る。
「えっ、……あの、えぇっと。な、なんで、その、私なんですか……?」
(ん? あれ、いまなんて……)
私はどうやらお酒のせいでとんでもない聞き間違いをきてしまったようだ。
「あの……雪瀬室長、もう一度お願いします。なんておっしゃいましたか?」
「いきなり結婚だなんて、言い方が直球すぎたな」
「け……結婚?!」
「悪かった。こんなこと初めてで少し焦りすぎたんだ」
肩をすくめてみせる彼は一応、悪かったと口にこそしているが、本当に悪びれている様子は窺えない。むしろ恋愛において経験値が高いのか余裕たっぷりに見えるのは気のせいだろうか。
私はいろんな脳に浮かんだあれこれを喉の奥に飲み込むと、混乱しながらも言葉の続きを待つ。
雪瀬室長は小さく息を吐いてから再度、私を真っすぐに見つめる。端正な顔立ちで意思の強そうな切れ長の目と目があえば勝手に鼓動は早くなる。
「俺の恋人になって一緒に住んでほしい。もちろん結婚前提でだ」
「……へ?」
「必ず幸せにする」
どうやら私の耳はおバカになったわけではなさそうだ。私は雪瀬室長の言葉を反芻すると、動揺からわずかに仰け反る。
「えっ、……あの、えぇっと。な、なんで、その、私なんですか……?」