返事も溺愛もキスのあとで
※
俺は眠ってしまった雛子をベッドに寝かせると、その寝顔をじっと見つめた。
「まだ信じられないな……」
こうして雛子が俺の家にいて、俺のベッドで眠っている。
さらにはかなり強引だったと自分でも思うが、恋人になることもできた。
「ずっと……好きだった」
彼女にどこまで伝わったのかはわからないが、俺は嘘偽りなく彼女がずっと好きだった。
それこそ新入社員として入社してきた雛子に《《再会》》したときはこれは運命だ、なんて自分には似合わない言葉まで浮かんだ。
けれど、俺と雛子の関係は上司と部下であり、また雛子が俺を“全く覚えていない”ことから、気軽に飲みに誘うことも、連絡先を聞くことさえも、上司からの強要になるためできなかった。
この気持ちをどう彼女にうちあけ、伝えたらいいのか答えが出ないまま、彼女は石垣と交際を始めた。
勿論、交際を知ったときは雷に打たれたようなショックだったが、彼女の幸せを願いずっと密かに見守ってきた。
だが、石垣のあの不誠実な言動を目の当たりにすれば、とてもじゃないが雛子は渡せない。
さらには姫原に関しても同じだ。これ以上、雛子を貶める言動をするなら容赦しない。
俺は決意を固めるように拳をぎゅっと握る。
「俺が守る……絶対に」
そして雛子の規則正しい寝息を聞きながら、俺はそっと彼女の頬に触れる。
「……ん……もう、飲めな、い……」
「夢の中でも飲んでるのか?」
ザルの可愛い彼女の寝言に思わず口元が緩む。
「もう離さないから」
誰よりも大切にして、甘やかしてただただ真っすぐに愛したい。
「おやすみ。雛子」
彼女の頬から手を離すと、寝室の扉をそっと閉めた。
俺は眠ってしまった雛子をベッドに寝かせると、その寝顔をじっと見つめた。
「まだ信じられないな……」
こうして雛子が俺の家にいて、俺のベッドで眠っている。
さらにはかなり強引だったと自分でも思うが、恋人になることもできた。
「ずっと……好きだった」
彼女にどこまで伝わったのかはわからないが、俺は嘘偽りなく彼女がずっと好きだった。
それこそ新入社員として入社してきた雛子に《《再会》》したときはこれは運命だ、なんて自分には似合わない言葉まで浮かんだ。
けれど、俺と雛子の関係は上司と部下であり、また雛子が俺を“全く覚えていない”ことから、気軽に飲みに誘うことも、連絡先を聞くことさえも、上司からの強要になるためできなかった。
この気持ちをどう彼女にうちあけ、伝えたらいいのか答えが出ないまま、彼女は石垣と交際を始めた。
勿論、交際を知ったときは雷に打たれたようなショックだったが、彼女の幸せを願いずっと密かに見守ってきた。
だが、石垣のあの不誠実な言動を目の当たりにすれば、とてもじゃないが雛子は渡せない。
さらには姫原に関しても同じだ。これ以上、雛子を貶める言動をするなら容赦しない。
俺は決意を固めるように拳をぎゅっと握る。
「俺が守る……絶対に」
そして雛子の規則正しい寝息を聞きながら、俺はそっと彼女の頬に触れる。
「……ん……もう、飲めな、い……」
「夢の中でも飲んでるのか?」
ザルの可愛い彼女の寝言に思わず口元が緩む。
「もう離さないから」
誰よりも大切にして、甘やかしてただただ真っすぐに愛したい。
「おやすみ。雛子」
彼女の頬から手を離すと、寝室の扉をそっと閉めた。