返事も溺愛もキスのあとで
第二章 冷徹な彼との同棲開始
遅めの朝食後、私は雪瀬室長から週末の食材を買いがてら出かけようと言われ、彼が運転有する高級車で、郊外にあるショッピングモールにやってきた。
お目当ては一階にある家具・インテリア用品店の『ニットリ』だ。
ここに来たのは、雪瀬室長から私と同棲するための食器や布団などを新調したいと言われたからだ。
勿論、ご自宅にあるものをお借りできたらと丁重にお断りしたのだが、室長はどうしてもと言って譲らなかった。
更には品ぞろえがよく素材もこだわったものがおいてある都内の某有名百貨店に行こうと言い出したので、私は自分が時折行く庶民的な『ニットリ』を提案したのだ。
しかしながら、今現在、ニットリに向かいながら私はなんだか戸惑ってしまう。
(う……まただ)
私たちとすれ違った若い女の子二人組の視線を感じた。
休日ということで、雪瀬課長は質の良さそうな白いシャツに黒いパンツ姿なのだが、シンプルながら長身が引き立つ装いで、ショッピングモールに到着してからもう何度も、彼を見て振り返る女性を目にしている。
「どうしたんだ?」
こんな素敵な男性の隣が私だなんて、どんな顔をして空気を吸えばいいのかわからない。よって戸惑っているのだ。
「雛子? 先ほどから俯いてるが……」
「あ……」
そう言われて、無意識に俯いていた顔をハッとあげれば、困った顔をした彼と目が合う。
「その顔は何か、緊張? しているのか?」
「え、あの……室長の隣を歩いているのが私って、どうしたらいいのかわからなくて」
「それはどういう意味だ?」
「室長はその……き、綺麗な顔をされていて素敵、なので……平凡な私が隣って周りからみて違和感しかないかなって」
思い切って、心の中そのままを口にすれば、彼がピタリと歩みを止めた。
お目当ては一階にある家具・インテリア用品店の『ニットリ』だ。
ここに来たのは、雪瀬室長から私と同棲するための食器や布団などを新調したいと言われたからだ。
勿論、ご自宅にあるものをお借りできたらと丁重にお断りしたのだが、室長はどうしてもと言って譲らなかった。
更には品ぞろえがよく素材もこだわったものがおいてある都内の某有名百貨店に行こうと言い出したので、私は自分が時折行く庶民的な『ニットリ』を提案したのだ。
しかしながら、今現在、ニットリに向かいながら私はなんだか戸惑ってしまう。
(う……まただ)
私たちとすれ違った若い女の子二人組の視線を感じた。
休日ということで、雪瀬課長は質の良さそうな白いシャツに黒いパンツ姿なのだが、シンプルながら長身が引き立つ装いで、ショッピングモールに到着してからもう何度も、彼を見て振り返る女性を目にしている。
「どうしたんだ?」
こんな素敵な男性の隣が私だなんて、どんな顔をして空気を吸えばいいのかわからない。よって戸惑っているのだ。
「雛子? 先ほどから俯いてるが……」
「あ……」
そう言われて、無意識に俯いていた顔をハッとあげれば、困った顔をした彼と目が合う。
「その顔は何か、緊張? しているのか?」
「え、あの……室長の隣を歩いているのが私って、どうしたらいいのかわからなくて」
「それはどういう意味だ?」
「室長はその……き、綺麗な顔をされていて素敵、なので……平凡な私が隣って周りからみて違和感しかないかなって」
思い切って、心の中そのままを口にすれば、彼がピタリと歩みを止めた。