返事も溺愛もキスのあとで
いつの間にか引越し話から甘やかし話にすり替えられている上に、綺麗な顔で至近距離で見つめられれば、顔から火が出るどころじゃない。全身燃えてしまいそうだ。
室長はおそらく気付いていないのだろうが、キリッとした涼し気な目と、真剣な表情でこんな甘いセリフを言われると、本当に心臓に悪い。
恋に不慣れな私の心臓は、いつか止まってしまいそうだ。
「雛子?」
「……わ、かりました。あの、お願いします?」
なんとなくクエスチョンが語尾についてしまったが、彼は全く気にしていないようだ。
「そうか。雛子から甘やかしの許可を貰えると、自信をもって行動できる」
(甘やかしの……許可って……)
(私……どうなっちゃうんだろう……)
爽やかな顔で微笑む彼を見ながら、私はルイボスティーを飲み干した。