返事も溺愛もキスのあとで
「守~オムライス~」
「……じゃあ、ウーパーする?」
「いいねぇ。あ、それだったらぁ~映えるのがいいな」
(はぁあ。オムライスとか800円位の適当でいいじゃんか……)
(てか、雛子はオムライスくらい、ささっと作れたんだけどな。味も悪くなかったし安上がりだし……てか食費も雛子持ちだったし)
便利屋雛子の便利さを改めて実感しつつも、由羅と雛子なら、間違いなく世の男は由羅を選ぶだろう。
僕を常に立てて、可愛く色気もあって、身なりも完璧だ。ルームウェアだって、雛子の地味なユニケロじゃなくて、淡い色づかいのモコモコとした、これぞ女の子ってやつだ。
(ジェラートなんとかだっけ? 由羅によく似合ってる)
(はぁーあ。雛子も、もうちょい甘え上手だったらね)
(それならまだ、そばにおいといてやっても良かったんたけど)
そんなことを考えていれば、由羅が僕の肩にコツンと頭を寄せる。
「ねー、守。これどうかな」
「どれどれ?」
由羅はスマホに無添加野菜を使った“宝石オムライス”2980円数量限定と記載されたオムライスの画像を浮かべている。
(おいおい、宝石オムライスってなんだよ……?!)
(てか、2980円ってぼったくりじゃね?)