返事も溺愛もキスのあとで
(オムライスなんて卵とケチャップかかってりゃ何でもいいだろ……)

「守、どう思う〜?」

「え……あー、ちょっと高いかなーって」

心の中そのままを声にすると由羅が、ぷうっと頬を膨らませる。


「値段のことじゃないよ。それに高いっていうけど、ここのお店って、全然予約取れないんだよ。ウーパーで頼めるだけでもほんと貴重なの。無添加食材使って、ソースの代わりに七色のジュレソースとか神すぎじゃない?」

「そう、なんだ……はは、すごいね。そう考えると……安いし見た目も綺麗だね」

今度は返事を間違えなかったようで、由羅が桃色のぷるんとした唇を上向きにする。

「でしょ〜じゃあこれで決まりだね。守♡注文おねがい」

上目遣いで更にはお願いポーズをしてみせる愛らしい由羅に、無理だなんてとても言えない。

由羅にはいつだってかっこよくて、これでもかと甘やかしてあげられる懐の大きな男で居たいんだ。

(まぁ、家賃は雛子が払ってるし。ちょっとくらい食費、奮発してもいいか)
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