返事も溺愛もキスのあとで


──週明け、月曜日。

(すごく、目まぐるしい週末だったな)

昨日、無事に引っ越しは完了し、私の荷物は雪瀬室長の仕事部屋の半分を使っておかせてもらうことになった。

(結局……引っ越し費用も出して貰っちゃった)

さすがに引っ越し費用だけは、と強く食い下がったが、彼はこれも甘やかしの一環だと言って受け取ってもらえなかった。

(こんなに甘えさせてもらっていいのかな……)

私は自社ビルにたどり着くと、ちょうど来ていたエレベーターに乗り込み、企画戦略室のある五階のボタンを押した。

そして上昇するエレベーターの中でひとり深呼吸する。


怒涛の週末だったが、今日からまた月曜日。
気持ちを切り替えなければいけない。

(会社では上司と部下。よし、今まで通り普通にしなきゃ)

今朝は雪瀬室長と一緒に朝食はサンドイッチを食べ、最寄りの駅までは一緒に出勤したのだが、駅からは彼に先に会社に向かってもらい、私はホームで五分ほど時間をおいてからあえて遅れて出社した。
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