返事も溺愛もキスのあとで
室長は隠すべきことでもないから一緒に出勤しようと言ってくれたが、誰もが振り返るような素敵な男性であり、職場の上司である彼と並んで堂々と出勤するメンタルは、今はまだ持ち合わせていなかった。
だって私は守と別れたばかり。
彼の気持ちに誠実に自信をもって応えられるまで、この交際は公にすべきではない、そう思った。
(ほんと、私にはもったいないよね)
(私も室長になにか返せたらいいんだけど……)
そう思った私は、スマホで料理のレシピを検索する。
(揚げ物食べたいって言ってたよね)
室長は見た目に寄らずよく食べる方で、昨晩はビーフシチューを作ったのだが、おかわりをしてくれて、多めに作ったが綺麗になくなってしまった。
守はそんなに食べる方でなく、いつも余って冷凍していたので美味しいと言って沢山たべてくれると作り甲斐があるし、率直に嬉しい。
「コロッケ、どうかな……」
今朝、一緒に朝食を取った際、夕食は何がいいか彼に尋ねたのだ。
そのとき帰ってきた返事が「揚げ物が食べたい」とのことだった。
(前から作ってみたかったゴロゴロ野菜のコロッケ作ってみよう)
私はレシピをブックマークするとエレベーターを降りる。
出た瞬間、誰かに強く腕を引っ張られた。
(──っ!)
すぐに顔をあげれば眉を吊り上げている守と目があった。
「え……っ、何?」
「こっちこいよ!」
「……痛っ……」
だって私は守と別れたばかり。
彼の気持ちに誠実に自信をもって応えられるまで、この交際は公にすべきではない、そう思った。
(ほんと、私にはもったいないよね)
(私も室長になにか返せたらいいんだけど……)
そう思った私は、スマホで料理のレシピを検索する。
(揚げ物食べたいって言ってたよね)
室長は見た目に寄らずよく食べる方で、昨晩はビーフシチューを作ったのだが、おかわりをしてくれて、多めに作ったが綺麗になくなってしまった。
守はそんなに食べる方でなく、いつも余って冷凍していたので美味しいと言って沢山たべてくれると作り甲斐があるし、率直に嬉しい。
「コロッケ、どうかな……」
今朝、一緒に朝食を取った際、夕食は何がいいか彼に尋ねたのだ。
そのとき帰ってきた返事が「揚げ物が食べたい」とのことだった。
(前から作ってみたかったゴロゴロ野菜のコロッケ作ってみよう)
私はレシピをブックマークするとエレベーターを降りる。
出た瞬間、誰かに強く腕を引っ張られた。
(──っ!)
すぐに顔をあげれば眉を吊り上げている守と目があった。
「え……っ、何?」
「こっちこいよ!」
「……痛っ……」