返事も溺愛もキスのあとで
もちろん例外なく私も毎回会議で彼からの鋭いFBをありがたいと思いつつも、氷点下のような空気感に肝を冷やしている。
「舞川さんの前回の企画である、ジャガポテートトリュフ味は目新しさもあり、高級品を手軽に楽しめるという点は悪くなかったが、コストがかかりすぎたな」
「はい……ですので今回はトリュフに風味の似たポルチーニ茸はどうかと思い、原価などを試算しているところです」
「ほお、なるほど。おもしろい」
雪瀬室長はパソコンを叩く手を止めると、切れ長の目をわずかに細めた。クールで仕事のこと以外であまり表情を崩さない彼の笑顔は目にする機会が少ない。
(良かった、この企画で進めてみよう)
私は内心ほっとする。
「ありがとうございます、次の会議までに詰めておきます」
「ああ。ただ熱心なのはいいがあまり根詰めないようにな。ちなみに納涼会には間に合うのか?」
「え? 納涼会って今日でしたっけ?」
「ああ。今日は第三金曜だろう?」
私は慌ててデスクの卓上カレンダーを見て、ハッとする。そこには赤字で納涼会の文字をマル印がつけられている。
「……うっかりしてました」
「舞川さんの前回の企画である、ジャガポテートトリュフ味は目新しさもあり、高級品を手軽に楽しめるという点は悪くなかったが、コストがかかりすぎたな」
「はい……ですので今回はトリュフに風味の似たポルチーニ茸はどうかと思い、原価などを試算しているところです」
「ほお、なるほど。おもしろい」
雪瀬室長はパソコンを叩く手を止めると、切れ長の目をわずかに細めた。クールで仕事のこと以外であまり表情を崩さない彼の笑顔は目にする機会が少ない。
(良かった、この企画で進めてみよう)
私は内心ほっとする。
「ありがとうございます、次の会議までに詰めておきます」
「ああ。ただ熱心なのはいいがあまり根詰めないようにな。ちなみに納涼会には間に合うのか?」
「え? 納涼会って今日でしたっけ?」
「ああ。今日は第三金曜だろう?」
私は慌ててデスクの卓上カレンダーを見て、ハッとする。そこには赤字で納涼会の文字をマル印がつけられている。
「……うっかりしてました」