返事も溺愛もキスのあとで
第三章 この気持ちを伝えたい
※
雪瀬室長改め、鷹哉さんと同棲を始めて瞬く間に、三週間が経過した。
始めは慣れなかった暮らしだったが、今は食事作りの担当は私で、掃除全般とゴミ出しは彼が担当してくれている。
彼との暮らしは想像以上に優しさと幸せに満ちていて、以前よりも仕事に張り合いまで出ているこの頃だ。
恋も仕事も順調──ひとつを除いては。
(あのこと……そろそろ鷹哉さんに言おうかな……)
私はたどり着いた、自社ビルのエレベーター乗り場でスマホを取り出した。
そこには一週間に二度程送られてくる、守からの意味不明なポエムが浮かんでいる。
──『麗しい 君の瞳を思い出し 濡らした枕幾度なく』
──『夏の夜 見上げた星に君思い 月に願うは僕らの幸せ』
(改めて見ると……気持ち悪すぎる)
(今思えば、浮気してくれてほんと良かった)
本人に何度か注意しようかと思ったが、会社では私に近寄ることもなく、このポエム以外に他にメッセージを送ってくるわけでもないため、この二週間ほどは様子をみている。
(ブロックして……また何か言われても嫌だし)
自分の男を見る目のなさに、落ち込みそうにはなるが、あのまま守との生活に我慢しながら同居を続け、結婚して手遅れになる前にわかって良かった。
「別れて良かったな……」
今は本当に毎日が小さな幸せに溢れていて幸せだから。
雪瀬室長改め、鷹哉さんと同棲を始めて瞬く間に、三週間が経過した。
始めは慣れなかった暮らしだったが、今は食事作りの担当は私で、掃除全般とゴミ出しは彼が担当してくれている。
彼との暮らしは想像以上に優しさと幸せに満ちていて、以前よりも仕事に張り合いまで出ているこの頃だ。
恋も仕事も順調──ひとつを除いては。
(あのこと……そろそろ鷹哉さんに言おうかな……)
私はたどり着いた、自社ビルのエレベーター乗り場でスマホを取り出した。
そこには一週間に二度程送られてくる、守からの意味不明なポエムが浮かんでいる。
──『麗しい 君の瞳を思い出し 濡らした枕幾度なく』
──『夏の夜 見上げた星に君思い 月に願うは僕らの幸せ』
(改めて見ると……気持ち悪すぎる)
(今思えば、浮気してくれてほんと良かった)
本人に何度か注意しようかと思ったが、会社では私に近寄ることもなく、このポエム以外に他にメッセージを送ってくるわけでもないため、この二週間ほどは様子をみている。
(ブロックして……また何か言われても嫌だし)
自分の男を見る目のなさに、落ち込みそうにはなるが、あのまま守との生活に我慢しながら同居を続け、結婚して手遅れになる前にわかって良かった。
「別れて良かったな……」
今は本当に毎日が小さな幸せに溢れていて幸せだから。