返事も溺愛もキスのあとで
データはいつもUSBとノートパソコンの共有ファイルに保存していた。
(パソコンから勝手に企画を盗むなんて)
おそらくだが引っ越しまでの数日の間に、私の不在をいいことに、言葉巧みに守にパスワードを入力させ、企画を盗んだのだろう。
(最低……っ)
泣き真似を続けながら、こちらに向かってこっそり舌を出す、姫原さんに対して強い怒りを覚える。
「……ぐす……多分なんですけどぉ、少し前にあたしと雛子先輩の二人きりで残業したことがあって……トイレの時画面開きっぱなしにしてから……きっとその時、盗まれたんですぅ」
「勝手なこと言わないで。この企画は間違いなく私が考えたの。盗んだのは姫原さんの方でしょう」
「うわーん、由羅そんなことしてないのにぃ〜〜」
他の同僚は困惑したように、私と姫原さんを交互に見ている。
その時だった。姫原さんが企画を盗まれたと騒いでからずっと難しい顔をしていた彼が、すっと立ち上がった。
「話を整理しよう」
(鷹哉さん……)
彼は険しい表情のまま、姫原さんに視線を移す。そして冷たい眼差しはそのままに、静かに口を開いた。
「姫原さん、まずは本当に君が企画したのか?」
(パソコンから勝手に企画を盗むなんて)
おそらくだが引っ越しまでの数日の間に、私の不在をいいことに、言葉巧みに守にパスワードを入力させ、企画を盗んだのだろう。
(最低……っ)
泣き真似を続けながら、こちらに向かってこっそり舌を出す、姫原さんに対して強い怒りを覚える。
「……ぐす……多分なんですけどぉ、少し前にあたしと雛子先輩の二人きりで残業したことがあって……トイレの時画面開きっぱなしにしてから……きっとその時、盗まれたんですぅ」
「勝手なこと言わないで。この企画は間違いなく私が考えたの。盗んだのは姫原さんの方でしょう」
「うわーん、由羅そんなことしてないのにぃ〜〜」
他の同僚は困惑したように、私と姫原さんを交互に見ている。
その時だった。姫原さんが企画を盗まれたと騒いでからずっと難しい顔をしていた彼が、すっと立ち上がった。
「話を整理しよう」
(鷹哉さん……)
彼は険しい表情のまま、姫原さんに視線を移す。そして冷たい眼差しはそのままに、静かに口を開いた。
「姫原さん、まずは本当に君が企画したのか?」