返事も溺愛もキスのあとで
「今日は、雛子の日々の働き方や頑張りを皆わかっているということが、上司として改めてよくわかった」

「みんなが信じてくれて嬉しかったです……」

「当たり前だ。姫原が嘘をついていることは明らかだった。雛子が堂々と、自分の意見を主張したことで姫原の嘘も露呈し、姫原は信用を失うことになったんだ」

彼は新しく届いたジョッキを傾けると、心配そうに私を覗き込んだ。

「姫原のこと、本当にいいのか?」

実は鷹哉さんからは、会議の後、個別に呼び出されいた。今回の件に関して徹底的に姫原さんを調べるかどうか聞かれたのだ。


「うん。これ以上はいいの……今回のことで姫原さんも会社での立場も悪くなったし、始末書も書くことになってるし」

「雛子がそう言うなら、始末書で我慢するが、また何かあればすぐ言ってくれ。次は徹底的に追求するつもりだ」

「わかった……」

「約束だからな?」

頷くと、鷹哉さんも安堵した表情を見せる。

「じゃあ、この話はこのあたりにして、今週末どこかいかないか?」

「今週末?」
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