夏と君 【完】
夏祭り当日、その計画は成功した。
「早坂、どういうこと?」
無理やり手をひいた俺に島田は不機嫌そうにそう聞いた。
「なんで不機嫌?」
なんで不機嫌かなんてわかってるんだけど。
「あ~、めんどくさい。」
そう言うと思った。
「てると一緒にいたかった?」
「別に、そういうんじゃないけど。」
嘘つけ。
「サクナ、大丈夫かな~」
「話、逸らすな。」
「うざい、、、」
睨まれた。アヤトと同じで島田も人によって性格変わるなあ。
「早坂~、上原くんって何考えてるの?」
全然俺のことなんか眼中になさそうで少し意地悪したくなってしまった俺は
「さあな。さくちゃんがよーく知ってるんじゃない?」と敢えて彼女の名前を出すと
「サクナのこと好きすぎるよね。サクナのことしか見えてないって感じ。」
「私だってサクナのこと大好きだし、だから余計複雑だよ」
切ない顔をする。泣きそうな顔をする。
俺だったらそんな顔させないんだけどな~。と思ったと同時に少し意地悪なことを言ってしまったことを後悔した。
俺がそんな顔させちゃったのか・・・と。